ノーベル賞晩餐会と「シンデレラ母さん」その3

リビングの明かりは大事

ほんとの思いを叫んじゃえ!

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ノーベル賞晩餐会と「シンデレラ母さん」その1

ノーベル賞晩餐会と「シンデレラ母さん」その2

王様も
お姫様も
女王様も
世界の歌姫も
参加した舞踏会に出ていた、
濃紺ロングドレスのなかむら(もちろん壁の花)。

翻って、
ただいま。
灰かぶりの、
ご飯粒つきのファストファッション・なかむら。

舞踏会に出ていたのも、
だれでもないわたし。

ご飯粒ついてるすっぴんも、
だれでもないわたし。

とにかく、だれでもない。

そして、ほかの、だれでもない。

そとみが、なかみが何であろうが、

わたしは、わたしなのです。

あなたは、あなたなのです。

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あぁ、
画面の前のあなたも。
つややかで美しいかかとにハイヒールを履いて、
靴音高らかに南青山を闊歩していたこともあったでしょう。

なみいる大企業役員を前に、立派にプレゼンをこなし、
見事、予算を勝ち取った瞬間もあったでしょう。

商品を完璧に仕上げるために深夜まで働き、
終電を逃してタクシーで帰るも、翌日、
その仕上がりのすばらしさが取引先を驚かせた日もあったでしょう。

ちょっと落ち込んだ部下を隠れ家のビストロに誘い、赤ワイン片手に励まして、
部下の才能をうまく伸ばした素晴らしい夜もあったことでしょう。

それも、あなた。

あれも、あなた。

そして、今。

なにせ、とにかく、
ご飯粒つけて、
髪振り乱して、
子育てに一生懸命な、今のあなたも。

すばらしい、あなたです。

あなたは、いつでも、どこでも、
あなたであり、あなただったのです。

あなたという存在は、
今も、昔もかわりなく、
心の奥に、美しい炎を燃やし続けているのです。

昔のわたしは
もちろんプロ意識も強かったのですが、
とてもプライドが高くて、
目が吊り上がっていて、
友人・知人にもパートナーからも
「怖い」と言われていました。

今は、どうかな?
どうでしょうか?
怖い?(笑)

今は、灰かぶり状態かもしれませんが、
でもね、
わたしはね、
今のわたしのほうが、好きなんです。

もちろん、
ちょっとでもシミがついたら命取りの
白い高級シャツ着て過ごしたい!…ですよ。

ちょっとでも引っ張られたら破れるような、
ひらひらシフォンのスカートをはいてみたい!(しかもミニで)…ですよ。

夕方のお迎えを気にせず、思いっきり仕事もしたい!…ですよ。

ポルトガルにひとり旅に行って、
ファド聞きながらワインも飲みたい!…ですよ。

エジプトのシャルムエルシェイクのプールサイドで、
ビキニ来てへそを灼熱の太陽にさらして、
サングラスかけてで本読みたい!…ですよ(※)。

友達と黒川温泉の高級旅館の離れで、
部屋付きの温泉入って懐石たべて、
日本酒あおって、徹夜で語りあかしたい!…ですよ。

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そうそうそう。
まだまだ、出てくるでしょ。

この際、あなたも今、
この場で、言葉にしちゃいましょう!

やりたいけど、抑えてきたこと。

いっぱい、あるよねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

ありすぎて、もう、困るくらいだよねーーーーーーーーーーーーーーーーー。

あーーーーーーーー、さけびたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

叫んじゃいましょう!

せーのっ!

自由になりたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

ちょっとは、
すっきりした?
わたしは、すっきりした(笑)

でも。
でもね、あなたは、ちゃんと、知ってる。

今が、
舞踏会の時よりも、
しあわせだってことを。

子犬みたいな匂いのする子どもの髪の毛。

号泣してたのがうそのような、笑顔。

目じりに涙の粒がたまってる。

疲れて休むあなたがベッドにもぐりこむときに聞こえる、寝息。

鼓動で、やさしく上下するパジャマの胸。

ぽってりした半開きのくちびる。

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そう。

あなたには、
たからものがいる。
そして、疲れた時は、
このページを思い出してください。

いつでも、ご飯粒のついた、
わたしは、あなたと一緒にいます。

(※ビキニ注:現実の肉のことは考えないでください)

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