自己紹介

プロフィール

<なかむら あけみ>

育児研究家、科学ジャーナリスト、元全国紙記者(科学報道、原爆報道などを担当)

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このブログで伝えたいこと

かわいいわが子のはずなのに、なぜかかわいく思えない。それは、あなたのせいではありません。原因は、体のメカニズムです。

実は私がその一人でした。

私が長男を産んだのは
数年前のある晴れた朝でした。

小さな小さな指、赤い顔。
かわいい…と思うべきなのに、
どこか冷めた自分がいました。

産後すぐから
「食べちゃいたいくらい、かわいい」と
素直に言えるママもいるでしょう。

けれど、
私はその感覚が全く分かりませんでした。

その後も、
愛情いっぱいに育てたつもりではありますが
その冷たい感覚はずっと続きました。

その答えが、わかってきたのです。

原因は、ホルモン「オキシトシン」ではないかと。

オキシトシンは母性ホルモンとも呼ばれ、
母乳を出す働きを担うことで有名です。

また、痛みを和らげたり、不安を取り除いたり、
人を信用しやすくしたり、成長を促したり…といった
とても平和的な働きを促すホルモンです。

そしてオキシトシンには最も大事な働きがあります。

子どもへの愛着を産み、育てるという仕事です。

オキシトシンは、親子のスキンシップを通じて、
よりいっそう、分泌が促進され、
一度促進されると、
どんどんと分泌されやすくなるという仕組みを持っています。

スキンシップなどを通じて分泌が促され、
母子の愛着関係が生まれやすくなっていきます。

それが
「食べたいくらいに可愛い」へ
発展していくのでしょう。

この愛着関係を育てやすいのが、
産後すぐのいわゆる「カンガルーケア(KC)」。
KCは本来、低体重児などに向けて行うケアのことを指します。

いわゆる「正常児」に対するケアは、
正確には「早期皮膚接触(STS)」と呼ばれ、
母乳育児や虐待防止に効果があるとして、
約7割の分娩施設で実施されています。

私ももちろんSTSに始まり、
ベビーマッサージなど、スキンシップはしているつもりでした。
しかしよくよく考えてみると、
私はオキシトシンを分泌しにくい体だったようです。

仕事に明け暮れた独身時代

なぜなら、私の産前の生活は
オキシトシン分泌とは程遠いものでした。
男ばかりの社会で昼夜問わず働き、
職場でコンビニ弁当を食べ、
帰宅は午前1時、2時というのが当たり前でした。

もしかしたら、それが後を引いていたのかもしれません。
オキシトシンの分泌量は、
その人がもともと遺伝的にもっている量のほか、
子ども時代にどれくらいスキンシップを受けたか、
規則正しい生活を送っていたかなどにも
影響されるようです。

しかし、長男を育て、
スキンシップを図り、規則正しい生活を送るうち、
私もそれなりにオキシトシンの分泌量が増えたのでしょう。
次男との関係は、
最初から「食べちゃいたいくらいかわいい」でした。

ホルモンという視点で、長男との関係を根本的に改善しよう。
そう一念発起しました。

オキシトシンを意識してみたら

私は、実験を始めました。

オキシトシン研究の第一人者である
シャスティン・ウヴネース・モベリ博士によると、

オキシトシン分泌にもっとも効果的なスキンシップの方法は、体の全面をゆっくり優しくなでること。

マウスで実験すると、
マウスは気持ちよさのあまり、痛さを感じなくなるのだとか。

オキシトシンマッサージの方法

寝かしつけの際、
子供の胸から腹にかけて5分以上、
ゆっくり触ります。

※オキシトシンの分泌量は、
スキンシップを始めてから5~10分で
ピークに達するそうです。

これを続けて1週間、2週間…
しだいに長男への苛立ちが
どんどん減っていくのが分かりました。

毎朝、長男に対して声が枯れるほどガミガミ怒っていたのが、
2か月後には、ほとんど怒らなくなったのです。
私の体調までよくなりました。

「我が子がかわいくない」と思っているお母さん。

それはあなたの心のせいではないかもしれません。

わらをもつかむ思いなら、
だまされたと思って、このマッサージをやってみてください。
お約束はできませんが、続けていくうちに、
もしかしたら、あなたの中で、何か変わるかもしれません。

すぐに効果が表れる人もいれば、
何か月もかかる人もいるかもしれません。

でも、確実なことは、
このマッサージをしてもらっている子どもたちは、
とても気持ちよく感じているということ。

あなたの中で変化が起こるよりも先に、
子どもが落ち着いてくるかもしれません。

オキシトシンのケアや育児情報について、
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<経歴>

一橋大学法学部卒業。
全国紙に記者として10年勤め、2009年からフリー。
2015年1月、独学で保育士試験に合格。
長男、次男、長女、3男の4人の子育て中。

日本科学技術ジャーナリスト会議会員。
兵庫県西宮市幼児期の教育・保育審議会委員(2012年7月-2013年7月)
徳島県少子化対策県民会議委員(2013年7月-2017年6月)

「ミクロの平和(家庭の平和)が、マクロの平和の第一歩」がモットー。

寄稿

毎日新聞徳島版 エッセイのリレー連載を担当(2016/04〜)

出版

執筆記者の一人として「これでわかる!医療のしくみ」(中公新書ラクレ)読売新聞大阪本社編 他。

メディア出演歴

FMびざん79.1「はぐくむたまご」にて【徳島の子育てリアル~現役ママの座談会~】出演(2016/07)
FMびざん79.1「BBCafe」ゲスト(2016/05)など

徳島新聞 母の日特集「きらり阿波女」(1面全面特集で、なかむらの長編インタビュー掲載)

講演

NPO法人「チルドリン」開催 ママまつりにてトークショー(2016/06)

徳島県・国交付金事業「夫婦のパートナーシップセミナー」講師(2016/11)等多数

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