これから、予防接種に行くけれど、うちの子、泣かないだろうか?
あんまり痛い思いをさせたくないけれど、事前にできることってないだろうか?
副反応と恐怖からくるぎゃん泣き、区別しやすくするにはどうしたらいいだろう?
そんなことを考える、お子さん思いの親御さんもいらっしゃるでしょう。
前回は、「予防接種後の副反応の判別法、および恐怖からくるギャン泣き対策」について書きました(一番下にリンクがあります)
今回は、「事前にできる準備」についてお知らせしますね。
このブログを書いている私は、4人の子どもを育てている科学ジャーナリストです。
人様よりも多い予防接種の回数をこなしてきた自負があります。
うちの子たちは、予防接種は好きではありませんが、ほとんど泣きません。
生後3か月でもひと泣きしておしまい。
あっさりしているので、小児科医や看護師さんに驚かれるほどです。
でも、副反応があれば異常な泣き方をするだろうから、しっかりと副反応を判別できるようになるのです。
そんなコツをお伝えしますね。
③赤ちゃんぎゃん泣きを和らげるために予防接種の前後にできること
<家庭からの事前準備>
日ごろから、肌と肌の接触をたくさんする=つまりスキンシップ。
スキンシップ?何それ…!という声が聞こえてきそうです。
親御さんなど信頼できる大人と肌と肌の接触が多い赤ちゃんは、痛みを和らげる作用のある「オキシトシン」というホルモンが分泌されやすくなります。
オキシトシンが分泌しやすい状態では、同じ痛みを感じても、痛みの感覚が和らぐのです。
つまりギャン泣きの可能性が減る…ということですね。
直前だけでなく、日ごろからスキンシップが多ければ多いほど、お子さんは痛みや逆境にもへこたれにくくなる可能性が高い…ということですね。
では、小児科へ着いた後はどうしたらいいでしょうか?
<小児科で>
①小児科に着いたら、待ち時間にひたすら太ももや腕をマッサージする【触る=オキシトシン分泌】
特に、これから注射針を刺すであろう所は重点的に。
②「これから注射でチクッとくるけど、すぐ終わるからね」と説明する(やんわり痛みを予告)。
注射後
③「いたかったねぇ、がんばったねぇ」と言いながら、さすり続ける【共感・触る=オキシトシン分泌】
①については「そういえば、あまり赤ちゃんのこと、触ってないなぁ」と思う方は、予防接種の前の日や、もっともっと前から、たーくさん触ってあげて見てくださいね。
どれだけ赤ちゃんをやさしく触っても「触りすぎ」ということはありません。安心していっぱいさすってあげてくださいね。
予防接種によるぎゃん泣き、夜泣き対策
予防接種後の夜、普段は泣かない赤ちゃんでも夜泣きをすることがあるようです。
痛みの記憶のためなのでしょうか。
実は、オキシトシンはつらい記憶を消していくという作用すらあるそうです。
さすがに赤ん坊でも「白衣の人=注射する人」という刷り込みは消えることがないようですが…(苦笑)。
この作用が赤ちゃんにも効くかどうかは不明ですが、うちの子たちは、4人とも、注射後の夜泣きはありませんでした。
医療行為の後は、たくさん触ることが不安を和らげる
予防接種をはじめ、様々な医療行為など、赤ちゃんにとって、ストレスになるようなことをする機会は出てきます。
その前後には、たーくさん、やさしく触ってあげてくださいね。
赤ちゃんは泣いていても「守られている」と感じていると思います。
もちろん、日ごろから触ってあげていると、効果はなおのこと大きいでしょう!
オキシトシンの効果についてはこちらも↡
ただ、発熱、アナフィラキシーショック、異常な泣きなど、注射による副反応については、くれぐれも注意してくださいね。「予防接種後の副反応の判別法、および恐怖からくるギャン泣き対策」については下記のリンクへ。