「正しい叱り方に悩む人が、やるべき唯一のこと… 続き3

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先日の続き。

長男を怒鳴っているとき

わたしは、心の底で

「だって私もこんな風に怒られてたんだよ!!

だからいいじゃない!」

と思っていました。

 

「怒鳴ることは悪いこと」と頭で分かっているのに、心の底の感情は逆。

不思議なことに当たり前すぎて、長年、当たり前すぎてこの事実に気づきませんでした。

なんといいますか、「前にわたしも、やられた、だからいいじゃない!」という感情は

まるで、部屋の塗り壁のように当然、心に「塗られて」いるものだったのです。

 

なぜ、その塗り壁に気づいたか。

 

その日の私の行為は、さすがに「超えるべきでない一線」を超えたものでした。

感情に任せて怒りすぎた時は、冷静にクールダウンした後、息子を尊重してきちんと謝ります。

その日は、さらに一段階、丁寧に息子に向き合いました。

 

ひざを突き合わせて、彼の両手を握り、言いました。

「ママはあなたを、さっきみたいに扱うべきではなかったね。

あなたは、あんなことはされてはいけない、

大事な大事な存在です」

 

息子は「うん」と当たり前のように返事。

「僕も悪かったね。ごめんなさい。

でも、あんなことはママ、もうやめてよ」

「不当に怒られた」ということを彼は理解しています。

「あぁ、この子は、過剰でもなく過少でもなく、

公平に自分の価値を認めている。

昔の私とは違う」

その時。

心の底で、コトンと落ちたのです。

「子ども時代のわたしも、

公平に扱われて当然な、大事な大事な存在だった」

それに気づいたとき。

あぁ、これで育児が変わるかもしれない。

息子を怒鳴らないでいられるかもしれない。

そう思ったのでした。

 

続きます。

 

 

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