子どもの新学期の不安を受け入れよう

そろそろ新学期。

小学生以上、とくに思春期前後の子どもたちは9月1日を前にした数日は、ほんとうに緊張します。

小学校高学年から中学、高校となるにつれて学校生活でのストレスは大きくなり、

夏休み明けの新学期は、よりプレッシャーに押しつぶされそうになる子もいるでしょう。

18歳以下の自殺者を調べた内閣府の調査では9月1日は最も多く131人(過去42年間累積)。

9月2日は94人。8月31日も92人でした。

日本中の子どもたちが、

学校へ行っても、

学校へ行かなくても、

すこやかに無事に9月を過ごせますように。。。。

そんな気持ちで、このブログを書いています。

新学期前後は、親業の頑張り時!?

新学期前後の子どもは、不機嫌になるもの。

夏休み以上に実はエネルギーを使います。

だから親御さんは意識して自分自身に余裕をつくっておいてください。

いいですか、子どもだけじゃなくて「自分自身に余裕をつくる」ですよ。

新学期に子どもが機嫌が悪いのは、

子どもが甘えてるとか、子どもが弱いとか、自堕落なんじゃないんです。

誰だって、長期の自由気ままなバケーションから、いきなり小刻みにスケジュール組まされた仕事に復帰したら不機嫌になりますもんね(笑)

そんな不機嫌な人と正面から対峙するんですから、親には余裕が必要です!!!

新学期の登校の渋り方で、学校の様子を想像できる?

そして登校したくても、登校できない子たちもいます。

親御さんも毎日忙しいとは思いますが、特に思春期前後のお子さんを持つ方は

新学期が始まった日から数週間は、普段以上にじっくりと朝夕の子どもの姿を見てあげてください。

できれば「早くしなさい!」「ずる休みなんてしない!」みたいな叱責はやめてあげてくださいね。

だってあなたも、会社行きたくない時に「早くしなさい!」って言われたらいやですもんね。

行かなきゃ行けないと分かっている場合は、ギリギリになったら自分で動きますもんね。

お子さんのことを信じてあげてください。

1回くらいは遅刻しても、自業自得で自分で学んでいくでしょう(笑)

ただし、どうしても動けなさそうなお子さんの場合は、学校生活で深刻な問題があるのかもしれません。

「年間を通じて学校を楽しめているか」。

9月は、それを判別しやすい観察のチャンスでもあります。

「がんばれ!」より「がんばってるね!」が特に効く新学期

新学期の数週間は、自由な夏休みから、机に縛られる日々へ「転換」の時期。

子どもたちも自分の生活を変えるために、頑張っている時期です。

登校を面倒くさがる子どもに「もっと頑張れ!」というのは禁物。

「学校行くのイヤイヤと思うくらい、いつも学校で頑張ってるんだね」

「そっかぁ、そんなに頑張ってるんだ」と共感してあげてください。

子どもの心にもエネルギーが補充されるはずです。

親のあたたかい「まなざし」は緊張をほぐす

この時期は、いつもよりもスキンシップなどを増やしてみてください。

ちょっとした時に、肩をポンっと軽く触れるだけで、頭をヨシヨシとしてやるだけで、違います。

親と目と目で10秒見つめあうだけでも、緊張をほぐす愛情ホルモン「オキシトシン」は出ます。

背中を下から上にゆっくりさすってあげるだけでも、子どもはラクになれるはずです。

思春期で普段、体に触らせてもらえない…という方は

お子さんの目を見つめて、10秒でも30秒でも、ゆったりと会話して見てくださいね。

ふとした時の「ホッ」というオキシトシン分泌の重なりが、

子どもたちの安心を育てていきます。

新学期前後は、親も自分で「余裕づくり」をしよう

ただし、イヤイヤする子どもに共感するには、親御さん自身に余裕が必要。

新学期前は、親御さんも自分を甘やかして、十分な睡眠をとったり、甘いもの食べたりして心身のエネルギーをためておきましょう。

ちなみに、高校時代のなかむらは夏休み明けは過度のストレスに押しつぶされていました。

受験のプレッシャーや何やらで、どうしても新学期明け9月2日の登校ができず、

その朝、制服姿で母に「やすむ」と伝えました。

ふだんは怒る母も、その時ばかりは不思議と何も聞かず、休ませてくれました。

過度のストレス下にあるという状況を理解してくれたのだと思います。

その時の「ひとやすみ」があったからか、秋はぐんぐん成績が伸びました。

子どもの様子の見極めには、親に余裕が必要です。

だから新学期には、あなたも自分自身の余裕をつくるよう、心がけてくださいね。

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