WHOの最新情報で、新型コロナの不安解消!赤ちゃんがいる家庭が今すぐできる7対策

新型コロナ、不安でしかたない…

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)への懸念が広がっています。小さな赤ちゃんを抱えたお母さんたちも、不安ですよね。

これまで10年、鳥・豚インフルエンザ、SARSなど様々な新型ウィルスの広がりに対応してきた日本。今回のCOVID-19もまた、様々な情報が飛び交っています。

今回の新型コロナウィルスは確かに感染力は非常に強いと言われています。ちゅごくも大混乱していました。学校が休校になるなんて前代未聞。だから余計に不安が募ります。

けれど、WHOと中国の最新の共同調査報告で様々な性質がみえてきました。
感染しても半数が「無症状」。発症しても80%が「軽症の風邪~重めのインフルエンザ」です。
ですから、基礎疾患のないご家族は、メディアが煽っているほど感染を心配する必要はないのです。元気なお子さん、元気なご家族はそこまで不安にならなくても大丈夫。むしろ「感染拡大」を防ぐことが役割になってきます。

WHO専門家チームの最新報告のほか、各種医学関係の学会、国立感染症研究所、厚労省等の資料を基にしながら、赤ちゃんや小さなお子さんを抱えるご家庭に有効な情報を、まとめました。

目次

●赤ちゃんへの感染リスクは?

  1. WHOの最新情報
    ・子どもは感染確認者全体の2.4%
    ・このうちほとんどが軽症
    ・子どもが感染した経路は…
  2. 厚労省や学会の小児への見解
  3. 健康な子どものいる家庭は「うつさない」という役割だけ

●家庭で今すぐできる対策7つ

  1. タオルをいますぐ別にしましょう
  2. 歌を歌いながら、20~30秒の丁寧な手洗いを
  3. 口腔内の保湿
  4. 環境の保湿
  5. 爪を切る
  6. 何より良質な睡眠
  7. 親の健康

●授乳中のお母さんが、もし罹患したら…?

おわりに

1)世界保健機関(WHO)最新情報では

中国はすでに感染のピークを越えて、下降方向に向かっています。昨年末からの発生以降、2月27日現在、ロイターによると7万8824人に上っているそう。死者は2788人です。
WHOが2月24日までに発表した中国との共同調査情報をまとめた報告書を読んでいると報道されていないことが分かってきます。

・子どもの感染者は全体のわずか2.4%

WHOは2020年2月末、同月20日までのデータをまとめた調査報告を発表しました。(リンクから読めます)。この報告書で、18歳以下の子どもたちは比較的症状が軽いと報告されています。344の集団感染(1308症例を調査。結果的に1836症例にまで拡大)を調査したチームは、「78~85%は、家庭内での感染」「子どもから大人への感染は報告されなかった」としています。
少し話はずれますが、344集団を調べても、「子ども→大人」感染の報告がなかったことが不思議です。集団感染の家庭内感染経路はいつも「おとな→子ども」であったようです。

感染者の8割は、無症状か軽症

WHOは「COVID-19ウイルスの感染者のほとんどが軽症で回復する」と断言しています。重症になるのは、全体の13.8%で多くが高齢者、基礎疾患のある人です。
子どものほとんどは軽症。子どもが重症以上になるのは2.5%です。0.2%が危篤とのことです。

濃厚接触しても全員が感染するわけではない。感染率は、1-5%の間

WHOの報告書は続けます。武漢では1800以上の専門家チームが感染経路の調査にあたりました。例えば2月17日でのShenzhen市では感染者と濃厚接触した2842人(100%)のうち7割が検査して88人(2.8%)が感染していました。感染力が強いといって不安になりがちですが、「濃厚接触したら必ず感染する」とまではいきません。
なお当初、武漢での発生から2週間の間、子どもの感染は確認されていませんでした。

また、中国でも1月1日から10日までに発病した患者の致死率は、17.3%。ですが、2月1日以降は0.7%と低くなっています。適切な医療体制が整い、致死率が低下したとみられています。

季節性のインフルエンザでも、世界的に見た致死率は0.1%。ちなみにSARSの致死率は10%でした。
こう考えていくと、健康な若い核家族は、そこまでCOVID-19への感染を怖がる必要はないのです。少し、「よく分からない恐怖」から解き放たれてきたでしょうか?万が一、感染した場合は、その拡大をできるだけ防ぐことに尽力することが大事なのです。

感染した人の半数が無症状

国内のダイヤモンド・プリンセス号でも、陽性反応のあった人の半数が無症状ですたとえ感染したとしても半数が無症状であったという事実に目を向けてください。症状が出たとしても、多くが軽い風邪症状、かかっても少し重いインフルエンザ。

 

健康な人は「感染を広げない」ことが役割。

日頃、基礎疾患なく健康な人たちのするべきことは、「感染しないように冷静に対処する。感染したら冷静に自宅にて経過を観察し、基礎疾患のある人を守るため、広めないように尽力する」だけなのです。いっぽう、基礎疾患のある人は「自分の命を守るために、絶対に感染しない」ことが役割です。

2 元気な子どもの家庭は、過剰な不安を感じる必要はない。「うつさない」という役割を果たすだけ

日本の厚労省も「小児については、現時点で重症化しやすいとの報告はない」としています。日本感染症学会も、2020年2月26日の文書で、「小児の重症例は少ない」としています。北海道で2月に感染が確認された小学生も回復傾向とのこと。

政府が、全国的に学校の休校を要請したため、「うちの子が…」と心配になった親御さんもいるでしょう。けれど、休校措置の目的は「休校しなければならないほど、子どもへの影響が大きい」ではありません。
「子どもを非常に恐ろしい感染症から守るため」というよりも、「子ども間での感染の拡大を防ぎ、基礎疾患のある人への感染を防ぐため」と考えましょう。

繰り返します。お子さんに基礎的な疾患がない限りは、そこまで怖がる必要はないのです。かかった場合は、重症化に気を配りつつ、周りに移さないようにすることに尽力するだけなのです。

ただ、元気な赤ちゃんたちよりも、むしろ、妊娠中にぜんそくを発症し、呼吸器系が弱ってしまったお母さんや、産後すぐの方、そしてワンオペ育児で過労・睡眠不足のお母さん自身が感染しないように気を付けてください。

多くの健康な子を持つ親御さんたちは、「感染のこわさ」ではなく、「感染した場合の冷静な対処」「感染を基礎疾患のある人などに拡大させない対策」について知っておいた方がいいでしょう。

今すぐ家庭でできる対策7つ

政府は新型コロナウイルスへの対策を「風邪・インフルエンザ対策に準ずる」と繰り返しています。
今回のウィルスに効くのは実験の結果、「消毒用アルコール(70%)」のようです。別種の消毒薬では聞かない可能性もあります。しかし、すでに消毒用アルコールはドラッグストアから消えていますね。どうしたらいいでしょう?大丈夫。慌てなくても、家庭でいますぐできる対処方法があります。

LINEで送る
Pocket