近年、初潮や精通など性的成熟が進むのが早くなっています。
それは「栄養状態がよくなったから」というのが原因だと多くの人が思っているようです。
「都市部」で進む傾向が強かったからです。
長年、研究者の間でも、そのように考えられてきました。
そして、驚愕したのですが、つい5年前の大阪大の初潮全国調査の資料でも、こうした内容が原因として書かれていました。
「え、じゃぁ、本当の理由は何なの???」
さて、なんだと思いますか?
その前に、早すぎる性的成熟が何をもたらすか、ちょっと考えてみましょう。
早すぎる初潮・精通で子どもを苦しめないために
最近では小学校低学年からすでに初潮が始まる子もいるそうです。
小学生で妊娠…というケースも。
「性」のお話は、自己肯定感につながります。
まだ精神は幼いのに、性的にどんどん成長していく体を子どもたちは持て余します。本来は中高生の思春期で悩む体の悩みを小学生で受け止めなければならない…となると、親も子どももたいへんです。
中身は小学校高学年なのに、外見がすでに高校生となると、周囲はどんな扱いをするでしょう?
心は子どもで無防備なのに、体だけがアンバランスにどんどん大人になっていく…。
公共交通機関での痴漢行為に悩まされる女性は本当に多いです。
もちろん、早い性的成熟が環境原因ではなく、疾患という場合もあります。
けれど、基本的に性的成熟は、生活環境で大きく変わってくるのです。
我が子の心身に無理な性的成熟を強制させないために、今、あなたができることがあります。
シンプル育児の講座でお話すると驚かれるのですが(これ以外にも講座では驚かれることをたくさんお話します)、
あまりに知られていないことなので、ここでお話しておきます。
ここのところ、科学ジャーナリストで4児の母の私なかむらが、熱心に「寝かしつけ特集」を組んできたか、その理由がお分かりいただけるかと思います。
性的成熟は、夜中に浴びる光に影響される
子どもたちの体の性的成熟が早期化している、真実の原因は、夜中に浴びている光です。
つまり、原因は幼い頃からの「夜更かし」。
夜、眠っている時に私たちの脳には、「セロトニン」というホルモンが出ています。
セロトニンは、性的成熟を遅らせる役割を持っています。
たくさん分泌されていると性的成熟は、正常な範囲で始まります。
しかし、セロトニンの分泌量が少ないと、性的成熟は不自然に早まるのです。
想像してみて下さい。つい100年前の生活を。
夜は明かりも少なかった時代。皆、早寝早起きでした。
私たちの体のメカニズムは、今もその当時からさほど変わっていません。
当時の農村部での初潮は15~16歳。
えーーー!高校生?!ビックリですよね。
ちなみに現在の初潮平均は13歳前後。
この半世紀で、大人の夜更かしに引きずられるように、赤ちゃんの夜更かし、子どもの夜更かしが進んできました。
夜間に浴びる光の量は100年前とは比べ物になりません。
世界一睡眠不足だった日本の赤ちゃん。早寝早起きにシフトへ
でも、明るいニュースもあります。
ベネッセ教育研究所の調査では1995年時点では10時以降に眠る子どもは全体の32%。
2000年前後の調査では39%でした。
けれど、ここ数年間は、早寝早起きの家庭が少しずつ増えてきました。
2005年の調査では、10時以降に眠る未就学児は全体の25%近く、2010年には23%ほどに下がっています。
早寝早起きの効果と睡眠不足が子どもへ与える影響が理解されたことが大きいでしょう。
「夜遅くなるのは、仕方ない」とよく言う人もいます。
でもね、ここはわたし、子どもたちのために心を鬼にして言いますよ。
その「仕方ない」結果を、子どもたちの心と体は引き受けざるをえないのです。
あなたは、子どものころ、何時に寝ていましたか?
どうかお願いです。
あなたのお子さんも、せめて夜9時までには寝かせてあげて下さいね
そうは言っても、やみくもに頑張るのはしんどいです。
まずはあなたの心身を整えることからはじめましょう!
寝かしつけプロジェクトの前に、親が自分のエネルギーを貯めよう!
寝かしつけってね、子どもの人生を支えるための一大プロジェクト。
親にはエネルギーが要ります。だから、まずはあなたが「親としての心身のメカニズム」を整えるのが先ですね。
メルマガ「最新科学であなたの育児をラクにする!21日間プログラム」で、心身の基盤を整えて、一歩前へ進みましょう!↓
「うちも、寝かしつけがんばろう…!」と思った方はこちらへ↓