被災のショックを、母子ともに少しでも和らげる方法

熊本の地震で、

今も落ち着かない日々を過ごしている、

すべてのお母さんへ

発生からこれまで、ずっと緊張し続けていることと思います。

子どもを守らなくては。

生活を守らなくては

気が張り続けて、

自分のことを考える余裕すらなくて、

子どものことが最優先になって、

ギリギリのところを綱渡りしている状態ではないでしょうか。

これから先、いつまでこの緊張が続くのか。

今すぐにでも終わってほしい。

けれど、いつまで続くか…。

とにかく、お母さんの体力と、気力が勝負です。

そのためには、お母さんがゆっくり休むことが大事です。

 

でも。

そう。

ゆっくり休む余裕なんてないですよね。

自分のことなんて後回し。

とにかく、子どものことが最優先。

 

でも。

そのお子さんが一番待っているものは何でしょうか。

あなたの「ほっ」とした顔。

あなたの笑顔。

 

そんなこと、分かってる。

でも。

わたしは、気を緩めている場合じゃないの!

 

きっとそうでしょう。

でもね。

こどももあなたも、双方が、一緒に「ほっ」とできることがあるなら、

あなたの緊張感は、少しやわらぐでしょうか。

 

そんなもんあるわけないわよ。

 

いいえ。

あります。

子どものことと、あなたのこと、

双方が落ち着く、科学的根拠のある方法があるんです。

 

それは、ごく単純な「マッサージ」です。

 

お子さんを触ってあげてください。

その目をのぞき込んであげてください。

 

その時、お子さんの体や脳には愛情ホルモンと呼ばれている

化学物質「オキシトシン」が分泌されます。

このホルモンは、抗ストレス・落ち着きなどを司ります。

痛みを和らげたりもします。

きっとあなたのお子さんも、

マッサージされないときよりも、

見つめられないときよりも、

心が落ち着いて、眠りやすくなるでしょう。

 

同時に、

お子さんをマッサージをしている、

お子さんを見つめている、

あなたの脳にも

この物質が分泌されます。

 

つまり、あなたの心と体も、何もしないときよりも、

落ち着くのです。

どんなマッサージでもかまいません。

ただ抱きしめるだけでも効果が高いです。

 

それでも、こんな時ですから、

最大の効果がある方法を知りたいとお思いでしょう。

 

そんな方に向けて。

一番、効果的な方法をお伝えします。

科学ジャーナリスト・なかむらが、

いつも講座でお話ししているマッサージの方法です。

・5分前後続ける(ゆっくり数えて200回程度)

・子どもの肌を直接、さわる

・子の胸の間あたりを、手のひらで触る(小さい子向け。2人きりなら)

・手のひらから肘裏にかけて触る(大きい子向け。または、避難所などで外の目があるなら)

 

あなたの手のひらひとつあれば大丈夫です。

 

1日1回でもいいですから、継続して続けてみてください。

もしかしたら、緊張が続きすぎて触られるのを嫌がるお子さんもいるかもしれません。

その場合は、ただそっと、手のひらで、お子さんの手を握るだけでも効果はあります。

少なくともしないよりは、かなり「ほっ」とできるかと思います。

 

あなたのお子さんと、

あなた自身が一瞬でも「ほっ」とできることを祈りつつ。

分からないことがあれば、なかむらまでお問い合わせください。

 (参考:ウブネーズ・モベリ著「オキシトシン」晶文社 など)。
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