兄弟げんかをいかに収めるか。2人以上の子どもを持つ親にとって、永遠のテーマかもしれません。
けんかを収めたいのは、親の満足?
我が家も、同じです。
もうすぐ2歳の次男はやんちゃざかり。2歳年上の長男とほぼ対等にやりあうようになりました。
我が家のケンカのパターンはこうです。
・長男が次男のお気に入りのものを取る
→次男が怒って取り返そうとして両者もみあいになる。軽く叩きあったりする。
→次男が長男を噛む(ちょっとだけ歯形が残る)
→長男泣いて母に訴える(長男弱し!…というかやり返さない分、優しい?)
この時の私の対応は、たいてい怒鳴って「どうしてこうなったの!」「どうして叩くの!」。
そして「お互いに、ごめんなさいしなさい!」とほとんどねじ伏せていました。
でも、、これでいいのかな?
でも、でもね、実は、心の底でこれでいいのか、もやもやした気持ちがずっとありました。
私の怒りに任せた仲裁は、子どもの心には響いていない様子。
それに二人は、忙しくて私が放置してしまった兄弟ケンカでも「ごめんなさい」もなしに、すぐに自然に仲直りしていたのです。
二人を怒りながらも、私の対応は的外れかも…とうっすら感じていました。
その疑問は、私自身の経験にも根ざすものでした。
私には2歳違いの兄がいます。
毎日のように母から「けんかをしない!」と怒られましたが、幼い私がどう努力しても狭い家の中、ケンカの発生は避けられませんでした。
「ごめんなさい」のやり取りについては、母から強制されたか、されなかったか覚えていませんが、兄とそのやり取りをした記憶は皆無です。
まるきりしなくても仲が良かったか、ごめんなさいをしても口だけだったか、きっとどちらかでしょう。
もちろん、謝ることは、友達同士ならとても大事なことだと思います。
でも、我が家の兄妹げんかは「ごめんなさい」をしてもしなくても、「家族である」というだけですべて許しあっていたような気がします。
そして30年後の今、目の前の長男と次男も同じように許しあっているようにも見えます。
そうして、数か月の試行錯誤を繰り返した私の結論はこうです。
仲直りを強制しない
「兄弟げんかは親がコントロールできるものではない…のかもしれない」
「ごめんなさい」のやり取りを強要するのは、親がそれで満足するから。
子供たちはお互いに決して満足はしていない。ならば、とこの一か月ほど、様々な対応を繰り返し実験しました。
そして編み出した最も効果的な対応法を「なかむら家・兄弟げんかガイドライン」とすることに決めました(夫の同意を得るのはこれからです・笑)。
なかむら家・兄弟げんかガイドライン
子どものルール「ものでたたかない」「噛まない」。
このルールを破ったら、ママがきっちり怒る。
共感作戦
ケンカが発生しても親はどちらが悪いか決めることはせず、「一緒に遊べないのはつらいね」「おもちゃ取られて悲しいね」などそれぞれの思いに共感する。
提案する
共感作戦でも収まらないケンカは、「どうしたらいいか、ママも分かんない。どうしたら二人で楽しく遊べるか、ママも考えるから、一緒に考えよう」と提案する
ママも子供も楽になった
このガイドラインに沿って対応すると、私の心は、とても楽になりました。子どもたちもそのようです。
ママに共感してもらうと、それだけで、うんうん、と頷いて、また兄弟で仲良く遊び始めたりします。
共感作戦の場合も、たいてい長男が新しい遊び方を考えて、二人で再び楽しく遊びあいます。怒鳴る必要が激減したので、家の中が、かなり平和になりました。
ケンカは、家族が互いに許しあい、認め合い、新しいことを創造する場だと、子どもたちが教えてくれました。
このガイドラインは、うちの坊主二人仕様ですので他のご家庭で対応可能かは未知数です。
そこで提案。
あなたの家でもオリジナルの「○○家兄弟げんかガイドライン」を作ってみてはいかがでしょうか?