切迫早産 安静中でもできる、簡単かつ意外な最新対策!

切迫早産で自宅安静になったら…

「切迫早産で安静中だけど、寝てるだけなんて悲しい」

「赤ちゃんのためにも何かしたいけど…

ドクターは安静にしか言ってくれない」

病院のベッド、自宅のベッドやソファで

ひたすら寝てるだけ…ってつらいですよね。

科学ジャーナリストで、3度目の切迫早産を経験したなかむらも

同じような気持ちになっていました。

「寝てるだけ」「ウテメリンなど子宮収縮抑制剤を飲むだけ」以外に

何か積極的に症状を軽くするために簡単にできることはないのでしょうか?

早産対策を研究している大学研究室の論文をたくさん見ていくと

最近明らかになろうとしていることが見えてきます。

きっと5年後には、この情報が一般的になっていることでしょう。

<更新日 2017.1.23>

■目次■ 

1)切迫早産の原因3分の2超は、細菌感染

2)腸内環境を整えることが大事。味噌汁、ヨーグルト等を食べよう!

3)冷えも腸内環境に重要?

 


切迫早産の原因の3分の2超を占める細菌感染。

これが「絨毛膜羊膜炎」です。

皮膚や膣などにもいる細菌などが、子宮頸管や卵膜に炎症を起こします。

でも、たいていの病院やクリニックでは

原因菌などを調べていないのではないでしょうか。

どうやら調べるだけで何日もかかるようです。

そんなことやってるよりも目の前の症状対策した方がいいと言うことでしょうね。

通常は、乳酸菌が多い環境なのにバランスがくずれて

悪玉菌が多くなり、炎症を起こしているようです。

肺炎で有名なマイコプラズマなんかも関連しているんじゃないかという研究もあります。

この観点から、積極的な対策として「乳酸菌」に着目した研究が行われています。

しかし、まだまだ研究段階ですから、臨床現場では一般的ではありません。

早産予防には、膣内の環境を整えることが大事

最新の研究では膣や腸内の菌のバランスと切迫早産の関連性が明らかになっています。

母乳に含まれる成分として有名だったり、錠剤も出ていたりする

ラクトフェリン」を使った症状改善の研究もすすめられています(※1)。

まだ始まったばかりで、一般的ではありませんが、

発酵食品を健康的な範囲で食べるのは、体に害はありませんので紹介しておきますね。

例えば面白いのは、

富山大学の味噌汁を食べる回数が多い人ほど、早産率が減少するという調査です(※1)。

早産傾向のある方は予防的に適度に生活に取り入れるのもいいかもしれません。

つまり、「絨毛膜羊膜炎」原因の切迫早産の最新予防対策とは…

切迫早産の対策に味噌汁、ヨーグルトなどがいい

複数の論文を見ていくと、研究者は乳酸菌が良いと考えているようです。

けれども味噌汁もよいということは、乳酸菌、麹菌、酵母菌など

良い菌が混ざりあった状態がいいのかもしれません。

というか、腸の環境を整えた方がよいのでしょう。

ちなみになかむら自身は、ほとんど毎朝、味噌汁を食べています。

なので、納豆やヨーグルトも併せて食べることにしました。

腸内環境が整っているかいないか?

これは毎日の排便の状況を振り返ってみると良いかもしれませんね。

毎日、自然にバナナ状の茶色い便が出ている方は、良い状態ですね。

宿便の方は薬などに頼ることなく、食生活や睡眠、軽い運動などで毎朝の排便リズムを目指して頑張ってみるといいかもしれません。

ただ、一朝一夕には腸内環境は整えられないでしょう。

だからこそ、赤ちゃんのことを考えたら、妊娠前、切迫流産/早産になる前から、

日ごろから発酵食品をとったり、生活リズムを整えたりして腸内の環境を良くしておく必要があるのではないでしょうか。

わたしも、もっと早く知っておきたかったですね。。。。

切迫早産対策、冷え対策も重要?

冷え対策の効果については、助産師さんの間では有名です。

しかし、不思議と早産との研究はあまりないようですが、

冷え対策が予後をよくするのは間違いないようです。

冷えと腸内環境も関連している気がしますよね。

というわけで大した根拠はないものの、

なかむらは、腸内環境改善に加えて、同時に冷え対策も行いました。

それまでかなり足元が冷えていたんですね。。。。

で、なかむらの場合ですが、

「腸内環境改善」+「冷え対策」この2本柱を始めたところ

1週間でかなり体調がよくなりました(※あくまで個人的体験です)。

ヨタヨタ…という歩き方がスタスタ…へと。

そしてそこから2週間後、無事に34週を迎え、ドクターからは

「もう通常の範囲内なので薬も飲まなくていいです」と。

切迫早産で安静になる前から予防として

腸内環境を整えておく。

規則正しく健康的な生活リズム、食生活、運動。

これが一番です。

ただし、先に述べたように、この対策の効果が研究されている「絨毛膜羊膜炎」は、切迫早産の原因の3分の2。

残り3分の1の原因まで網羅した対策ではありません。

 

※1 大槻克文 昭和大学etc.「早産ハイリスク症例に対する腟内環境改善を目指したラクトフェリンによる早産予防の試み2015日本産科婦人科学会第67回学術講演会」等

※2 斎藤滋 富山大学etc.「メタゲノム解析による切迫早産例、子宮内膜症例における腟内ならびに腸内細菌叢の解明」

科学ジャーナリストなかむらあけみのプロフィール

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