思春期の子どもは難しい…
今の季節の青田。とっても気持ちいですよね。
思春期の子どもたちは、青田みたいに、ぐんぐん伸びて、とてもまぶしいです。
でも、この時期の子育ては、とっても難しいですよね。
何を言っても「いや」「しらない」「うざい」等々言われたら…
親としては怒るか、泣くか、腫れ物に触るように扱うかしかありません(涙)。
育児の最大の関門「思春期」になるまえに、
わたしたち親には、子どものために最大限、できることがあるようです。
先日、母さん仲間5人で集まり、思春期について考える会に参加しました。
それぞれベテラン母さんたちですが、教育や食等々いろんな専門家ばかり。
脈絡なく話しているようでも、
きっちり結論も出てくるのが不思議な母さんチームです。
たーくさん学ぶことがあって、1人だけで持っておくのはもったいないので、メンバーの了解を得て、あなたとシェアします!
ねほりはほり聞くのは逆効果
「思春期の子どもは、感情のアップダウンが全く読めない」
「何も話してくれないから、ねほりはほり聞いちゃう」
そんな話が出てきました。
そうそう!
「この間のNHKスペシャル(「ニッポンの家族が非常事態!」)でやってたわよね、あれで、子どもも大変なんだなぁって分かったから。
子どももしんどいんだなぁってむやみに怒らないようがんばってる」というのは、
中学生になったばかりのお子さんをもつKさん。
思春期の子どもたちのこころって、どういう状態なんだろう??
「人に飢えている」思春期
「思春期の子って、人の関係に飢えている」
「親はうっとうしいけれど、親に放っておかれたくないというややこしい状態」
そんなことを中学校の教師であるMさんが教えてくれました。
え~~~!!!
放っておいてもダメ、
過干渉でもダメ。
尋問なんてもってのほか!だそう。
じゃぁ、どうすればいいの?
思春期の親は「待つ」+「共感する」+「自分で決めさせる」姿勢が大事
①「子どもから話すのを待つ」
②「子どもの気持ちにまず共感する」
③「自分で決定させる(結果のリスクも理解させる)」
そんな話が、3人のベテラン母さん、Yさんから出ます。
一番下のお子さんが中学生。
もう思春期の子ども対応も3回目の思春期のベテラン母さんです。
「話してくれるのを待つのはしんどい。
でも、子どもが口を開いたときに、子どものことを全面否定しないってことが大事。
次から『この人に話しても無駄だ』と思われたら話してくれなくなるから」
「子どもが『しんどい』っていうなら、『そうかぁ、しんどいんやなぁ~』ってまず共感から入る」
「いろいろ、『うん、うん、そうだね』って子どもの気持ちがすっきりするまで聞いて、『じゃぁ、〇〇はどうしたい?』って自分に決めさせてみる」
思春期の子どもに決定させるのは不安?
「でも、うちの子は危なっかしくて…」。
そうそうそう。
自分に決めさせたりするのは、まだまだ不安な部分もありますよね。
でもね、自分が思春期の頃を振り返ってみると、「あちゃー」って思うんです。
「もう立派に自分のことは自分で決められる!」って思ってた。
ちょっとでも指図されようもんなら「放っておいて!」って怒ってた。
え、わたしだけ?(笑)
でも思春期はもう、半分は大人なんですよね。
一人の個人として、自分の選択で失敗したり成功したりしながら人生を歩んでいく。
「ひとりの存在」として子どもの力を信頼できるか。
先回りして障害物を取り除く子育てと、
後ろにいて失敗したら支える子育て。
あなたの人生は、どちらでしたか?
あなたなら、どちらがいいですか?
どちらが成長するでしょうか?
親の肝の座り方が試されている場面でもあるんだろうなと感じます。
思春期のために、幼児期からの信頼関係づくりがだいじ
①「子どもから話すのを待つ」
②「子どもの気持ちにまず共感する」
③「自分で決定させる(結果のリスクも理解させる)」
って、文字で書くのは簡単だけど、一朝一夕にはできません。
「思春期以前からの親子関係で、そういう状況を作っておくことが必要だよね」という話にもなりました。
「幼児期からの親子の信頼関係をつくっておこう」。
「さわる・みつめる」を続けると、子どもの力を信頼できるようになる
そんな話が出たとき、実はわたし、自分の子育てを振り返ってたんですよね。
長男が小学校に入る前まで「障害物は取り除く」的な子育てをしていたんです。
そういえば、子どもに自分自身で決めさせるってこと、あまりなかったかもしれません。
「子どもに決めさせてもよいことにはならない」「親の決定の方が、正しい」っていう気持ちがもあった。
でも、子どものことを触ったり見つめたりするにつれ、愛情ホルモン「オキシトシン」の効果か
「この子はだいじょうぶ」となんだか子どもの可能性について根拠のない自信が生まれてきたんですね。
今では、腰を据えて子どもと向き合えるようになりました。
毎日、保育園であったことを尋問していましたが、
今では、自分から話してくれるきっかけをつくるくらい。
本当に大事なことは、子どもが自分で話してくれるようになりました。
年長の次男が「〇〇と△△がけんかしてたけど、じぶんはよこであそんでた…(どうやら仲間の仲裁をしなかった自分に自己嫌悪している様子)」とかね。
あぁ、こういう時に「親だけでなく人間として信頼されているな」と感じます。
「うちは、毎朝、ハグしてるよー」とさきほどのベテラン母さんYさん。
さすがです。
思春期になっても、毎朝ハグしてもらうって、照れくさいけど、きっとホッとするでしょうね。
ハグほどの接触ではなくても、「みつめる」だけでも子どもはほっとするようです。
思春期の子育てに悩むお母さんが「みつめる」を実行したら3か月で子どもが劇的に変わったという感想をいただいたことがあります(記事はこちら)。
「人に飢えている思春期」=オキシトシンの分泌で「ホッ」とする必要あり
➡ハグしたり、ちょこっとさわったり、見つめたりすることで落ち着く可能性大
(※普段、スキンシップの少ない家庭では無理に触らず「見つめる」から始めるのがいいかと思います)
それから、「糖質の摂り過ぎは、一気に血糖値が上がったり下がったりするから余計イライラする。
だから甘いものも控えめにした方がいいよ」という話も、ボディクリエイターのYさんから。
思春期って、スナック菓子とか炭酸飲料とかガブガブ浴びるように食べたり飲んだりしますよね。
それもまた、イライラを引き起こしている…となると、やはり食べ物も大事にしたいものです。
おいしく食べ物をいただけば、腸からも愛情ホルモン「オキシトシン」は出ますからね。
↓思春期のイライラを科学的に紐解いたNHKスペシャル「ニッポンの家族が非常事態!わが子がキレる本当のワケ」のまとめはこちら。