特別養子縁組 血縁がなくても愛を育む乳幼児期のかかわりのカギとは?

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特別養子縁組とは

6歳未満の子どもを養子にする際に適応される特別養子縁組

「養子」といっても2種類あります。1つは普通養子縁組。これは実親との親族関係が継続します。けれど特別養子縁組は実親との縁がきっぱりと切れます(ただし近親婚を避けるためにその子は元の親族との婚姻はできません)。
その分、責任も重く、養親ではなく血縁のある親と同様の責任が求められます。

実子と同様の扱いとなる養子縁組

普通養子縁組には手当てが出ますが、特別養子縁組は、実施と同様に養子扶養による手当が出ません。実子と変わらず、養子であっても、法的には自身の子として扱われます。縁組を解消するときは、普通養子縁組よりも困難が伴います。

けれども、どうしても子どもを家庭に迎えたいという強い思いと愛を持たれている方だからこそ、「養子縁組で親子の愛は育まれるか?」という課題を深く考えていらっしゃることお察しします。

特別養子縁組で後悔しない乳幼児期のすごし方。親子の愛には鍵がある。

親子の愛、つまり親子の「愛着関係」を形成するものは、ホルモンです。このブログで徹頭徹尾お伝えしている、愛情ホルモン「オキシトシン」です。

愛情の深い親子関係では、親はしっかりとオキシトシンが分泌されていきます。血縁関係がある親ですら、このオキシトシンが分泌されていない状況では、子への愛を感じにくくなってしまいます。

分泌のトリガーは、「さわること」「みつめること」。そして「赤ちゃんのにおいをかぐこと」なども大事になってきます。あなたの五感でしっかりと赤ちゃんの存在を感じる体験の積み重ねが、あなたの心と体に、お子さんとの愛着関係を刻んでいくのです。ですから、意識的に、オキシトシンを分泌させるようにしてみてください。つまり、やさしく背中などをマッサージしたり、笑顔で赤ちゃんの目を見つめてあげたりすることが「愛」をうんでいきます。そして、お子さんの心に、あなたへの信頼と愛が育っていくのです。

特に特別養子縁組している親子の場合、

何が違うかといえば、妊娠中からの愛着関係が結べているかいないかでしょう。

妊娠中は、次第に浅い眠りに対応できるように母体の睡眠リズムも変わってきます。また、出産で急激に愛情ホルモン「オキシトシン」が分泌され、赤ちゃんの泣きに反応しやすいように体が変化します。
(この点で、血のつながりは重要かもしれません。ただ、出産が過酷で予期せぬもので、母親がそれを精神的に乗り越えられなかった場合、赤ちゃんに対して愛情が感じられなくなるという事態も起こりえます。諸刃の刃なのです)そう妊娠中に愛着関係が結べていない親子は非常に多いです。

だから、それほど「産んでいない」を苦にする必要はありません。

一番、大事なのは、養子にきた赤ちゃんとの肌と肌のスキンシップ、目と目のアイコンタクトをたくさんとることです。

★できるだけ早くから目を見つめて、愛を育てよう。特別養子縁組

あたたかな、安心できる場所で、スキンシップ、アイコンタクトをとりましょう。

とればとるほど、オキシトシンが分泌されます。

とればとるほど、お互いの愛は深まります。

それは「血のつながり」とは全く関係ありません。

 

★ミルク育児中、赤ちゃんの目を見ていれば、愛は育つ

たとえば、一生懸命、母乳にこだわって母乳を上げていたとします。母乳が与えられないのは赤ちゃんにかわいそう…と思っていませんか?

いいえ。違います。

授乳中に母親がスマホをずっと見続けていては、愛着関係は育ちにくいのです。血のつながりや、「おっぱいをあげられる・あげられない」は関係ありません。

ミルク育児中は、赤ちゃんの目を見てくださいね。赤ちゃんはあなたをきっと見上げていることでしょう。もちろん、多少、目をそらすのは全く問題ありません。

たとえば恋人と一緒にいる時、自分が相手を見つめているのに、相手が目を見てくれない。そんな時、あなたはどう感じますか?

見つめ合うことで愛は育ちます。

★親子の愛。血のつながりだけが親子の愛ではない

大事なのは産後、できるだけ早くから、たくさん、たくさん、気持ちの良いスキンシップ・アイコンタクトを続けていくことです。

科学的に言えば、それにつきます。

★養親が一番、気をつけるべきことは自分を労わること

そして、赤ちゃんと同じように、

自分自身のこともだいじにすることを忘れないでください。

養子の場合は、体の変化がなく、急に赤ちゃんが家にやってくるわけです。だからあなたが頑張りすぎないことが大事です。

妊娠・出産で妻が出産した夫の場合4か月後に、妻と同様に脳が赤ちゃんの泣きに対応するようになったという研究があります。

「4か月の誤差」を縮めるためにも、赤ちゃんを迎えた早期のうちに、たのしくあったかく、とにかく赤ちゃんと見つめ合って下さい。生後1か月くらいまでは見つめ合いにくいかもしれません。赤ちゃんの視力が安定していないからです。

ただでさえ、過酷な、短期睡眠の新生児期・乳児期は、非常にきつい。子育て中は、過労、うつになりかねません。

とにかく、体を大事にできるよう、周りのサポートをできるだけ得るようにしてください。

大事なのは、赤ちゃんとの愛着関係。

「養親だから、誰かに甘えていられない」なんて意地を張って誰にも助けを求めないのは赤ちゃんのためにはなりません。

スキンシップ、アイコンタクト。

赤ちゃんにあなたの匂いを覚えてもらってください。

あなたに抱っこしてもらって、

あなたに見つめてもらっている時、

赤ちゃんがしあわせな状態であれば、

それだけで、親子なんです。

血のつながりなんて関係ありません。

愛着関係は、お互いをトリガーとするオキシトシンの分泌なんですから。

赤ちゃんを一人の人として尊重すること。

自分を一人の人として尊重すること。

オキシトシンと育児の関係はこちら☞

★養子を迎える前にできる、親としての「体」の準備

血のつながりではなく、オキシトシンです。

「オキシトシン」を分泌しやすい体をつくっておきましょう。

早寝早起きにしておきましょう。

睡眠不足には絶対にならないようにしましょう(夜寝られなくても昼寝できるよう周囲の援助をえましょう)。

必要な栄養を摂っておきましょう。

そして、ご夫婦でのスキンシップを多くとるようにして見てくださいね。夫婦の愛の正体も、オキシトシンですから。

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