離れていても子を守る「先行投資」とは?

離れていても、子どもを守るためにできること

子どもを育てていると、安心・安全について、色々な心配が出てきます。

今日の朝日新聞で、小中学生の自殺が1年間で320人(2016年)だったという記事がありました。

(ネット記事→減らない子供の自殺)小学生12人、中学生93人、高校生215人。

学校でのいじめや登下校中の事件・事故なども、たくさん報道されています。

 

乳幼児の頃は「早く大きくなってほしい…」と思いますが、

子どもたちは

小学生になると加速度がつくかのように、親の手を離れていきます。

親の手から離れる=親は直接、守ってやれなくなる。

登下校中に事故に遭わないか。

友達関係はだいじょうぶか。

わたしも長男が小学校入学後は、酷く心配になりました。

 

でも、親の手から物理的に離れた場所に子どもがいたら、

私たちはもう何もできないのでしょうか?

いいえ。できることがあります。

それは子どもの人生に大きくかかわってくることです。

 

見えないバリアで子どもを守る、愛情ホルモン

それは、子どもを触り、見つめること。

 

わたしは、暇さえあれば、我が子4人を触り続けています。

上は小学2年生から下は0歳まで。

なぜか?

それは、愛情ホルモン オキシトシンの分泌を促すためです。

オキシトシンは自己肯定感を高めてくれます。

自己肯定感が高まると、

自分を大切にし、危険なことをわざわざしなくなります。

自己肯定感の高い子どもは事件・事故に遭いにくいと言われています。

逆境にも強くなります。

ひとりで頑張りすぎず、誰かにSOSを出すことができるようになります。

親から届かない存在になった後でも、

子どもの人生を守ってくれるのです。

 

わたしは、子どもたちが、おじいちゃん・おばあちゃんになるまで、

一生ずっと一緒に生きてはいられません。

わたしがいなくなった後も、

子どもがおじいちゃん、おばあちゃんになって天寿を全うするまで

子どもたちには、深い幸せに包まれて生きてほしい。

そんな思いも込めて、今

日も、触り続けています。

 

幼少期に愛情深く触られた経験は一生、その子を守る

幼少期にたくさん愛情深く触ってもらえたり、

見つめてもらえたりするとオキシトシン受容体は活性化されます。

受容体がいったん活性化すると、

少量のオキシトシンでも、

愛を感じたり、ほっとできたり、ストレスに強くなったりできるのです。

だから、あなたのお子さんが

あなたの手の届かないところに行ったあとも、

あなたが触り続けた/見つめ続けた愛情は

「オキシトシン」という化学物質に変換され、

お子さんの心身を守ってくれます。

だから、だいじょうぶ。

今、触り、見つめていることは、先行投資のようなものです。

たんに空中に消えていくものではありません。

あなたのお子さんの、心と体に深くあたたかく刻まれ

どんなことからも守ってくれます。

だから、今日も、子どもを愛情深くさわり、みつめようではありませんか。

 

 

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