トイトレ、おむつはずし、おむつはずれは、大問題
トイレトレーニング、育児の関門のひとつですね。
排泄のお世話は、ほんとうに、たいへん。
あちこちにジャーっとされると、滅入りますよね…。
なかむらは3人の子どもの排泄と格闘して、以下のポイントをようやく学びました。
おむつはずれ、おむつはずしの親の極意
- ①安心してできる環境を用意する
- ②子どもの自立したいというプライドを尊重する
6年がかりでようやく、気づきました。
おむつはずれには、上記2点が大事だと言うこと、
そして2点のために、親は待ち続けなければならないと言うことを。
順調だったのに、急に行き詰まったトイレトレーニング。
二歳半になる娘は、まだ家でまともにトイレしませんでした。早くから布おむつにしていて、わたしが彼女の便意に気づけば、トイレでできていたんです。だけど、いつの間にか全くしなくなりました。
座らせてもしないのに、便座から下ろした途端にジャー…。
茫然とする私。
「なんでできないの!」と声を荒げることもしばしばでした。
逆効果ですよね。
八方手づまり。毎日、泣きそうになっていました。
おむつはずれ、子ども本人の気持ちは…
あきらめて最後の手段だと思って、ご本人に聞いてみました。
返ってきた答えは、
「といれに、のぼるのがいや」
嫌がった理由は「おまる」だった。足がつかないと不安のよう。
実は親の都合でおまるから、便座型に変えたのが嫌だったようです。
それ以前に使用していたプラスチックの座るおまるタイプでは、それなりにできていたんです。
でもプラスチックおまるが劣化して、洗うのが面倒になったわたしは、娘の意見も聞かず、大人用便座の上に重ねるタイプに変えたんですね。
その高くなった便座に座るのが不安だったようです。足が地面につかないのが原因のようでした。
足もついて、ひとりで座れるおまるに変えたら
話を聞いて、すぐに座るタイプの琺瑯おまるに変えました。子どもも自分ひとりで座ることができるし、琺瑯なら洗うのも簡単です(※1)。
1週間でだいぶトレーニングも進み、娘もちょこちょこと座るようになりました(ふう。長い戦いだった…)
排泄の自立は、心の自立。子どもの尊厳とつながっているトイレトレーニング
排泄の問題は「心の自立」「尊厳」ともつながっていると、わたしは思います。0歳も1歳も2歳も、彼らにはしっかりとした気持ちがありますからね。
たとえば、あなたが自分でトイレに行けない状況を想像してみてください。紙おむつのなかにするしかなくて、しちゃう。
じわじわと濡れて冷たくなっていく感覚…。
そしてほかの人におむつを取り替えてもらう…。
いやですよね。
たぶん3歳4歳になった子どもたちも、しっかりした「自分」が心の中で育っているはず。きっとトイレでしたいと思っていることでしょう。
だけど、どうしてもトイレでできないのは、安心できる環境ではないからかもしれません。
逆にいえば、もう十分、トイレでできるのに親の都合で紙おむつを続けてしまうと、子どもの心を傷つけかねないので注意してくださいね。だってわたしたちだってトイレに行けるのにわざわざ紙おむつにはしたくないですよね。子どもの気持ちも同じです。
焦る前に、子どもの気持ちを聞いてみる
今、焦っているお母さん。よかったら自宅トイレやおまるへの感想を子どもに聞いてみてください。「どうしてトイレでしないの?」と。でも、くれぐれも「どうしてできないの?」っては聞かないで。プライドを傷つけるから。
環境を子どもの気持ちにそって変えてみたら、それ以降は、もう「いつかとれるわ」とラクに待って見てくださいね。
そして、もし余裕があるなら、なかむらがいつもお伝えしている、オキシトシン・マッサージ(※2)を思いついたときにしてあげてください。お子さんの心のコップが満たされ、落ちついて自立に向かおうとした時、自然とおむつは外れてくるかもしれません。
※1琺瑯おまるがすべてのお子さんに合うかどうかはわかりません。たまたまわが子に合っただけでしょうので、何をトレーニングに使うか、お子さんのお気持ちにそってあげてくださいね。
※2 なかむらのブログ「シンプル育児研究所」にてオキシトシンマッサージを検索してみてください。直リンクはこちら→