シンプル育児カフェのご報告①
先日のイベントで、なかむらの唱える「シンプル育児」についてお伝えしました。
「えー、シンプルですねー!」「こんなことなんだ!」と驚かれた参加者の方も多かったようです。
そして、
その後も「子どものこと、触ってます。私が気持ちよくって…」といったご意見もたくさん。
いったい何がシンプルなんでしょう?
今日はちょっとその辺をご説明しますね。
「あー、うちの子、なんてかわいいんでしょ!」
そんなことをあなたが感じている時、あなたの脳内などに分泌されているのは、
「オキシトシン」という化学物質です。
「愛情」って化学物質なんですよ。
化学記号を書けば、「 C43H66N12O12S2 」
(科学好きな人は、リンクをクリックすると、東北大の研究に行きます。分かりやすく説明してくれてます)
わたしの講座、
よく誤解されるのですが、
「子どもを大切に」という根拠のない「精神論」ではありません。
そういうのは、科学ジャーナリストとして、私が一番苦手です。
わたしが、お話ししている内容は、
科学研究をもとにした、<子育ての基本の「き」>
「ヒト」という動物が、成長していくのに必要不可欠なこと。
オキシトシンの研究は、この10年でかなり進みました。
そして、世界中のいたるところで研究が行われるようになってきました。
なかむらの「シンプル育児」は、こうした研究をもとに
親が日々の生活で取り入れやすいよう、情報を編集し、厳選してお伝えしています。
○○式教育でも、○△式メソッドでもない。
育脳でも、ない。
自然派育児でもない。
もちろん、「脳科学育児」でもありません!
どんな育児法にもカテゴライズされません。
なぜなら、すべての育児に必要な「土台」だからです。
だから名前を「シンプル育児」としています。
↑ ピラミッドの一番下の、一番大事な部分です。
現代の育児は、この一番大事な部分=オキシトシン分泌が、知らない間に、抜けています。
(早寝早起きなど基本的な生活習慣は、オキシトシンの分泌にも影響します)
オキシトシンが十分に分泌されている子どもは、
・何より、心が落ち着いています。
・風邪などひきにくく、免疫力が高いです。
・体温も高めです。
・「仲間」を大切に思い、相手や社会を信頼する気持ちを持っています。つまり友達が多くなります。
・頭の回転もよいといえるでしょう。
しかし…オキシトシンが分泌されにくい状態では、子どもはこの逆を行きます。
母親も同じ状態です。
そして現代の育児は、オキシトシンが分泌されにくい環境なのです。
・スマホ、PC生活➡
目と目を合わせない/触れ合わない➡オキシトシン不足➡愛着不足で母も子もイライラ
・夜型生活➡
セロトニン不足➡オキシトシンが分泌されにくい➡母も子もイライラ
・栄養の偏りで…同上
土台がボロボロなら、「教育」を頑張ったところで、成果は出ないでしょう。
出たとしても短期的なものでしょう。
わたしがお伝えしている「シンプル育児」は、この土台を整えること。
科学に基づいて、
「目と目を合わせる」だけで「オキシトシン」が分泌される。
ほんとにシンプルなんですが、
こうした積み重ねが子どもの健やかな育ちを進めます。
あなたも、今日から「みつめる・さわる ねる・たべる」を実践してみませんか?
ほんとに、フツーのことなんですが、
「オキシトシン」を意識するだけで、気持ちが変わってきますよ^^
※分かりやすい参考文献をお伝えしておきますね。
「オキシトシン わたしたちの体がつくる安らぎの物質」
シャスティン・ウブネーズ・モベリ
オキシトシン研究の世界的権威が書いた、分かりやすい著書です。
著者は、スウェーデン・ウプサラ大学教授で4人の母。
文系には読むのが面倒な表現もたくさんありますが、
理系の方には理解しやすいと思います^^
※新しく普及版も安めに出ています。