4児の母が導き出した新生児 生後すぐからの寝かしつけルール10 授乳で寝かした結果は

新生児、生後すぐから寝かしつけって必要?と初めての育児の時は思うもの。

生後すぐは、ミルクや母乳をあげると、そのままスヤスヤ天使の眠りで寝てくれますね。寝かしつけって想像してたより楽よね…と思っているのもつかの間、

「抱っこ+おっぱい」の寝かしつけでは生後5~6か月ごろになると、抱っこ以外で寝てくれなくなってしまいます。

いっぽうで、新生児のころから全然寝てくれない!と泣いている家庭も多いんです。「情緒」と「光のリズム」が主な原因。

新生児期から心がけておきたい、最低限の10ルールをまとめました。



ルールを知らず新生児の時期から抱っこで寝かせていると、抱っこ以外で寝てくれない。生後半年ごろに悲鳴を上げることになる…?

産婦人科のコットで眠る新生児

赤ちゃんが抱っこ以外で眠ってくれなくなると、どうなるか?
抱っこからおろすとギャン泣きというパターンに陥りやすくなります。
そのうち、主に育児している大人は、眠れなくなり、ノイローゼになりかねません。
「日中はずっと抱っこでちょっとでもおろすと泣くんです…」
「夜は1時間ごとに起こされるんです…」
「ずっと2時間以上、寝てくれません…」
そんな相談をこれまでたくさん受けてきました。

最初の数ヵ月はね、なんとか馬力で乗り切れるんですよ。
だけど、産後が落ち着いてきた5~6か月ごろから急にリズムが崩れるか、親の方の体力が持たなくなってきます。

でも、この基本の新生児寝かしつけ10ルールを生後すぐからやれば、
そのしんどさもかなり軽減されるはずです。

なかむらがあらゆるネントレ本を読み、学会にも取材し、
2~9歳の4人の育児計9年にわたる寝かしつけ生活で編み出したルールです。

新生児のラクな寝かしつけ 3つの前提条件

  1. 寝かしつけする人と、赤ちゃん自身の情緒が安定していること。
  2. 室内の明かりも、自然の光と同じリズムで過ごさせてあげること。特に夜は暗く。
  3. 授乳しながらの寝かしつけは、可能ならやめておく

上記3点を実現するための実践編が、以下の10ルールです。

最初に赤ちゃんに教えてあげるとあとからラク!新生児の寝かしつけ10ルール

深夜の海に移る月光

赤ちゃんには、自分で眠る力があります。
「寝かしつけ」は「寝る」+「しつけ」です。
その赤ちゃんの眠る力を自分で発揮することをお手伝いすることなんです。
(親がラクになれる、寝かしつけの考え方はこちら

では10ルールを見ていきましょう!

  1. 寝かしつけをする人の情緒を安定させておきましょう。ゆったりした気持ちの人に寝かしつけられると、赤ちゃんもすんなり眠ります。新生児の育児は一人でできるものではありません。まず協力者を確保して、あなたの心と体を休める時間も確保してください。<情緒>
  2. 「寝かしつけの際に赤ちゃんが泣くのは、あなたを責めているのではない」と知っておきましょう。「うまく眠りたいけどなかなか寝られないよう~」と言っているだけです。「この子は私を責めている」と悩むよりも、眠りやすい環境を整えてあげましょう。<情緒>
  3. 新生児のうちは、安心できる、いつもの環境で過ごしてあげるのが大事です。(たとえ親の都合で外を連れまわすことになっても、生活リズムが崩れないよう、気をつけましょう)。<情緒>
  4. 「トッポンチーノ」を利用しましょう。赤ちゃんの情緒が安定し、背中スイッチも作動しにくくなります。<情緒>
  5. 室内でも、日光と同じリズムの光で生活させてあげましょう。特に大事なのは、夕方から夜にかけての室内灯の明るさ。赤ちゃんがリビングで過ごす場合は、電灯の光は、できるだけ間接照明に。薄暗くすることで「夜が来るよ」と赤ちゃんの体に理解させてあげるのです。<光のリズム>
  6. 蛍光灯は夕方以降は消して間接照明にしていきましょう。寝かしつけを、明るいリビングでするのはやめましょう。夜7~8時以降は、暗い部屋で過ごし、そのまま寝かしつけしていきましょう。<光のリズム>
  7. 寝かしつけ中のスマホの光は、赤ちゃんの入眠を妨げます。寝かしつけの際はスマホの光が赤ちゃんの目に入らないように、別室に置くなどしておきましょう。<光のリズム>
  8. 授乳中にうとうと眠ることが多い新生児。抱っこで胸やミルクの「乳首」を加えたまま熟睡させないようにしましょう。<寝かしつけ>
  9. 授乳中などにうとうとし始めたら、いったん抱き上げて「1回起きてねー」と起こして、ベッドにつれて行き、トントンや子守歌などで眠らせるようにしましょう。 <寝かしつけ>
  10. お風呂に入れた後、手足がまだ温かいうちにベッドにつれて行きましょう(手足が冷え切ってしまうと眠れず、ギャン泣きします)<寝かしつけ>

新生児期の適切な寝かしつけは、その後の圧倒的な楽を生む

車のベビーシートであくびする赤ちゃん

とにかく、これだけおさえておけば、2~3か月後には睡眠も落ち着いてくるでしょう。

なお、最初から「おっぱい+抱っこ」での寝かしつけが一番楽ですが、「おっぱいやミルクの授乳で寝かせる」から「トントンで寝かせる」に移行するのはかなり大変です。

 生まれてすぐから、ベッドに横たわらせてトントン…という習慣をつけておくと、あとがラク。

新生児さんはもちろん、ベッドでトントンしてもなく場合もあります。泣いたら、抱っこすればいいんです。

おなか一杯にさせたり、抱っこをいっぱいしたりして、「あぁ、これうとうとしてきたな」という状態まで落ち着かせてから、またベッドにおいてトントンしてくださいね。

でも、授乳で寝かしつけをしても大丈夫!そんなときの対応法

とはいえ、新生児の赤ちゃんが、授乳中などにうとうとし始めちゃうのは当たり前の事象です。

そんな時は3回に2回くらいあっても当たり前。
毎回あっても大丈夫。
焦らずにうとうとしている赤ちゃんをいったん抱き上げましょう。

そして、「1回起きてねー」と起こします。

起こしながら、ベッドにつれて行き、そこで改めて優しく抱っこ。薄目があいた状態で横にしてあげて、言い訳程度でもいいですから(笑)、トントンや子守歌などで眠らせるようにしましょう。 

ここに書いたのは、忙しいときでも、
とにかく押さえておきたい最低限の10ルール。
より詳しく知りたい方は寝かしつけ特集をご覧くださいね。


あなたが、赤ちゃんとの生活をもっともっとラクに、そして楽しめますように…!




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