赤ちゃん魔法の寝かしつけ「トントン」効果的なやり方

寝かしつけで有効なのが「トントン」です。
が、「トントン」って言われても、何をどうしたらいいのか分からないこともありますね。
どんなリズム?どんな強さ?
よく分からない!
そこからのスタートで、寝かしつけマスターを目指す記事です。

4人の子育てで総計1万回以上の寝かしつけを行い、
失敗から成功を導き出してきた科学ジャーナリストが、
「トントン」について科学的に、かつ経験に基づき、分かりやすくお伝えします。

1 「トントン」の正式名称とは
2  寝かしつけに最重要な「トントン」
3    入眠儀式、トントンだけでいい?
4    トントンの場所
5    トントンの強さ
6    トントンの速さ
7    トントンでギャン泣きしたら
まとめ

赤ちゃん最強の寝かしつけ「トントン」 正式名称とは

寝かしつけの「トントン」。正式名称は特にないと思われますが、
敢えて言うなら「タッピング」という使い方がよくつかわれているでしょうか。
でも、日本語の論文でも「トントン」がかなりの割合で使われています。

実はこのトントンが最強の寝かしつけメソッドなのです。
寝かしつけには、「抱っこ」「歌」「添い乳」などのやり方がありますが、
トントンが一番楽で、子どもの自ら眠る力を引き出し、「朝までぐっすり」を実現する強力な方法なのです。

「トントン」は赤ちゃんの「自分で眠る力」を引き出す魔法

赤ちゃんは、最初のころ、自分で眠る方法を知りません。
ですから、「入眠儀式」と呼ばれるように、
「今から眠りますよ」という決まった日課、
スケジュールで眠りを導いていく必要があります。

赤ちゃんが1回、「自分で眠れるんだ」と理解できると、
ものすごく寝かしつけがラクになります。
「1時間ごとに起こされる」
「寝かしつけに1時間もかかる」
なんて寝かしつけのお悩みがどんどん減っていきます。
生後11か月以降になるかと思いますが、
離乳すれば、朝までぐっすり眠るようになります。

実際、「トントン」で新生児から寝かしつけてきた筆者の下二人の赤ん坊は、
10~11か月で朝まで眠るようになりました。
いっぽうで、添い乳で寝かしつけてきた上の子2人は、朝まで眠るようになるのに1歳半~2歳までかかりました。

そのメカニズムについては別の記事でも説明しているので、そちらを読んで下さいね↓

赤ちゃんの自分で眠る力で「朝まで睡眠7ステップ」<寝かしつけ特集②>

入眠儀式、トントンだけでいい?

sleepy baby

赤ちゃんの睡眠リズムを親が理解しておくことがとても大事です

さて、寝かしつけの「トントン」。
抱っこや添い乳などで寝かされてきた赤ちゃんが、
突然、トントンだけに寝かしつけ方法・入眠儀式を変更されても、うまく眠ることができません。
当然、ギャン泣きするでしょう。

実は新生児のころからトントンで寝かしつけるようにしておくと、
かなり早い段階からトントンだけで寝てくれるようになります。

このトントンの際は、抱っこでトントンではなく、
いつも寝るベッドの上に寝かせてあげてからのトントンでお願いします。

抱っこでトントンをすると、トントンが導く自分で眠る力ではなく
「抱っこ」という親に頼った環境での眠りの方を赤ちゃんは記憶してしまいますからね。

生後しばらくたってから、トントンだけの睡眠導入に変更するには、
それなりに親に根気と体力が必要になります。
当初は、あの手この手を駆使しながら、最終的にトントンで落ち着く…というのがおススメです。

その導入方法の道筋については、別の記事を読んで参照してください。

寝かしつけ「トントン」をする効果的な場所とは

トントンをする場所は、基本的に、どこでも構いません。
ただ、腰の後ろあたりをトントンと心臓の音で優しく叩いた場合に比較的よく眠る、という論文を読んだことがあります(どの論文だったかちょっと今すぐ出てこないので探しておきますね)。
これは、子宮の中で、ちょうどおしりや背中、腰の部分が子宮の壁に当たり、
母体の心臓の鼓動のリズム、振動、音を感じている箇所だから、
効果が高いのではないか
という考察だったかと思います。

でも、腰でなくても、背中や胸など、少し広めで、親御さんの手の平の温もりが伝わる場所であれば、どこでも大丈夫だと思います。

余談ですが、「トントンはおしりでやっても効果的」と書かれているサイトがありますが、
筆者はおしりはいくら赤ちゃんであっても、プライベートゾーンですので、あまりお勧めはしません。
性器など、自分だけの場所「プライベートゾーン」は、赤ちゃんのころから大事にしてあげることが、
赤ちゃんが大きくなってからの自分の体を大事にする気持ちにつながります。
(↑ここは強烈な実体験からお伝えしています)

赤ちゃんの寝かしつけ「トントン」の強さ

強さは、「優しく」といっても、それなりに、振動が体に伝わる強さがおススメですね。

例えば、あなたが何かのバラードのリズムをとるときに、手のひらで机をたたいてみてください。
その時の強さをそのまま利用してもいいでしょう。
子守歌を歌うとき、あなたがリズムをとって叩く強さで大丈夫です。

寝かしつけ トントンの速さ、リズム

「トントントントン」もゆっくり目がおススメですね。

「トントントン、トントントン、トントントン」という3回のリズムでも大丈夫です。

「トントントントン、トントントントン、トントントントン」という4回のリズムでも大丈夫。

速さが全然分からない!という方は例えば、
流行りのバラードミュージックや、あなたが好きなゆっくりめのリズムに合わせるのがいいかと思います。

子守歌を歌いながら、トントンすると、心地よい生の声に、リズムがつくので、赤ちゃんはよけいに気持ちよくなるでしょう。
ただし、親の方の気持ちが子守歌に乗らない…というときは、トントンだけで十分です。
赤ちゃんの頭の近くに、あなたの顔を寄せておいて、
あなたの息が赤ちゃんにかかるようにしてあげると、赤ちゃんも落ち着くことが多いです。

寝かしつけ「トントン」で赤ちゃんがギャン泣きしたら

もし、トントンでギャン泣きしたら…。
しばらくトントンを続けても、ギャン泣きしてしまう場合は、参考の記事を読んでみてください。
また、よほどなく場合は、一回、抱っこして落ち着かせてあげましょう。

まずは、寝かしつけをする人自身が、落ち着いていることが大事です。
どうしようもなくイライラしたら、赤ちゃんの安全を確保してから、1分2分、部屋の外に出て深呼吸しましょう。

あなた自身が落ち着いたら、また寝室に戻って、抱っこしてあげてから、
再度、ベッドに寝かせてトントンしてあげてくださいね。

トントンの寝かしつけが「入眠儀式」と理解した赤ちゃんは

赤ちゃんがトントンが寝る合図と理解して、
睡眠リズム通りに毎日、決まった時間に寝かしつけられていくと、
離乳食が始まり、夜の授乳が必要なくなってきたタイミングで、朝まで眠ってくれるようになります。

筆者の子どもは、生後10~11か月で「朝までグッスリ」が実現しました。
特にワーキングマザーで育休復帰が視野に入っている方はぜひ、
このころからトントンでの寝かしつけを頑張ってみると、復帰後に睡眠不足で悩まされることが少なくなります。

まとめ

・トントンは、ベッドに寝かせて。
・バラード音楽のリズムをとるくらいの速さ、強さが効果的。
・腰の位置を叩くのが効果的だけれども、基本的にはどこでも大丈夫。
以上のことをご理解いただけたでしょうか。

赤ちゃんの熟睡は、「育児のラク」に必須事項です。
あなた自身の心と体の健康を保つためにも、ぜひ、実現できますように…!

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