育児をしていると、「赤ちゃんはかわいい」と思えるときと、思えない時があります。
あなたがもし、24時間365日どんな状態でも「かわいくてたまらない」と感じているお母さんなら、本当に幸運です。その幸運を自ら、祝福してください。
でも、多くの方は「かわいい時もあれば、かわいくない時もある」という状態ではないでしょうか?
では、そんなあなたや、
そして、これを書いているわたしは「母親失格」なのでしょうか?
母親としてのよい資質がないのでしょうか?
いいえ、それは違います。
断言できます。
「赤ちゃんがかわいいと思えない」のは、
「母親としての本能欠落」ではないからです。
あなたやわたしの個人の責任ではないからです。
思わず手を挙げそうになったことのある方もいるでしょう。
いえ、すでに叩いたり怒鳴ったりしたことのある方もいるかもしれません。
「いい母親になりたいのに」。わが子を怒りすぎてしまうと、苦しみ続ける母親たち。
子を叩く人は未熟だ、
子を怒鳴る人はだめだ、
確かに、そうかもしれません。
では、そんな母親の方は、苦しんでいないのでしょうか?
いいえ、苦しんでいるはずです。
苦しみ続けています。
どうしたらいい?
どうしたらいい母親になれる?
苦しくてたまらない。
その苦しみを訴える場所もない。
「子育てがつらい」原因は個人の「資質」ではない
では、いったい何に責任があるのでしょう?
それは社会から受けるストレスのせい。
家族から受けるストレスのせい。
過労からくるストレスのせい。
栄養不足のせい。
睡眠不足のせい。
いろいろな理由が挙げられます。
そして何より「愛情ホルモン」と呼ばれる化学物質、オキシトシンの分泌にも原因があるのです。
もし愛情ホルモン オキシトシンがたくさん分泌される環境だったなら「子育てがつらい」苦しさは軽かったはず。
もし、あなたの体内にオキシトシンが十分に分泌されるような生育環境、妊娠・出産環境・産後環境であったなら。
あなたはきっと24時間365日「赤ちゃんがかわいくてたまらない」だったはず。
だけど、あなたは、オキシトシンがあふれるほど分泌されるような環境では育ったなかったのかもしれません。
また、妊娠中に、あふれるほど分泌されるような幸せな状況や生活リズムでもなかったのかもしれません。
さらに出産も過酷だったのかもしれません。
産後の環境も、過酷なのかもしれません。
原因は「あなた個人の資質」のせいではないのです。
単に、「オキシトシンが分泌されにくい状況」だったという可能性が高いのです。(オキシトシンと育児の関係については、こちらの記事へ)
「虐待寸前」の状況改善のために。産後半年間は、昼寝はお金を払ってでもするべし
では、どうすれば状況は改善されるのでしょう?
あなたは今、寝不足ではありませんか?
夜泣きや、夜の授乳、おむつ替え。
赤ちゃんを育ていていると、必ず睡眠不足になります。仮に1時間おきに起こされているなら、それは、拷問に近い状態になります。
保育所の一時預かりやファミリーサポートセンターなどを利用して、お金を払ってでも赤ちゃんを預かってもらいましょう。
そして、その時間は、とにかく第一に、十分に睡眠をとりましょう。
たとえば1時間1000円のファミリーサポートにお願いするとしたら、「昼寝の時間を1時間1000円で買う」というイメージです。
赤ちゃんは、母親以外の人からの温かい刺激をうけるので、赤ちゃんにとっても楽しい時間となるはずです。
顔見知りのファミサポさんをつくっておくと、赤ちゃんもお母さんも安心です。(なお初対面の人にいきなり小さな赤ちゃんを預けるような、民間のベビーシッター検索サービスを利用するときは、ほんとうに注意してください)
「育児がつらい」を生む睡眠不足。産後は、全治2か月の重症の体で眠らせてもらえないという拷問を受けているような状態だと考える。
産後数ヵ月は過酷すぎるほど過酷な毎日。
繰り返します。もし、夫が使えない人なら、あなたは、お金を払ってでも、昼寝の時間を確保しましょう。
拷問でも「睡眠をとらせない」という拷問があるくらいです。
1時間ごとに赤ちゃんが起きるなら、その時点で、すでにあなたは拷問を受けているのと同様の超過酷な状態にあります。
今すぐ、周りにSOSを出しましょう。
(「赤ちゃんの寝かしつけ黄金ルール」の記事はこちら)
(一時間ごとにおきる赤ちゃんへの対処法の記事はこちら)
育児のイライラ。睡眠はとってるけれど、寂しくて虐待しそうなとき
怖くて、寂しくて、人生がどうしようもない時ってあります。
そんな時は、どうぞ、赤ちゃんのにおいをかいでみてください。
赤ちゃんが落ち着いてご機嫌なとき、その手を借りてやさしく、動かして、
あなた自身の頭やほおを「いいこ、いいこ」と撫でてもらってください。
赤ちゃんも、大事にされるべき存在です。
あなたも、大事にされるべき存在だったんです。
そして、今この瞬間も。
あなたと、あなたの赤ちゃんは、社会から大事にされるべきなんです。
赤ちゃんも、あなたも、大事にされる毎日をすごすために、どうか身近な誰かに助けを請うてください。
赤ちゃんの健康を守るために。
あなたの健康を守るために。
もし、だれも助けてくれない、と思ったら。地域の子育て支援センターや、地域の保健師さんに話を聞いてもらってみてください。
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きっと、あなたは一人じゃない。だいじょうぶ。