「メアリと魔女の花」幼児は楽しめる?
映画『メアリと魔女の花』。2017年の夏、大人気のようですね。
「ジブリ作品っぽい。子どもと一緒に見に行きたいなー」。
「ジブリ作品っぽいから、幼児でも楽しめるわよね」。
そんなふうに思ってる方もいるでしょう。
わたしもそう!
映画好きだし、子どもとも一緒に映画を楽しみたいし。
でも、ちょっと待った!
お子さんは何歳?
いつもテレビを見慣れてますか?
子連れでメアリを見に行った映画好きの感想を読んでみてくださいね。
「メアリと魔女の花」はスタジオジブリ作品ではない

ご存知、「メアリと魔女の花」の制作は「スタジオ・ポノック」という新しい会社が中心です。
「メアリと魔女の花」の監督は、『千と千尋の神隠し』(01年)、『ハウルの動く城』(04年)、『崖の上のポニョ』(08年)などの原画を担当し、『借りぐらしのアリエッティ』(2010年)で監督を務めた米林さん。
スタジオジブリは宮崎駿監督の引退宣言を受けて2014年にアニメーション制作部門を解散させたことはよく知られていますよね。
解散と同時に退社したメンバーたちが2015年に新しく作ったのが「スタジオポノック」でした。
こうなると、「ジブリ系」で魔女の話…となると『魔女の宅急便』みたいな話なのかな?幼児もほのぼの楽しめるわよね、と思いますよね。
絵はジブリっぽいけど、やはり違う
絵は、誰もがジブリ作品だと思いこんじゃうほどジブリです。
でも、ジブリ作品とは微妙に底流に流れるものが違うのを感じます。
森に漂う霧のおどろおどろしさなど、雰囲気の作り方は絶妙。
さすが背景描写に定評がある米林監督作品です。
この雰囲気のおどろおどろしさ、不思議さ、異空間の演出はジブリを超えた「本物」のように感じました。
大人のわたしもまるで不思議で恐ろしい森の中にいるような感覚。
わたしと観に行った長男(7歳)は、途中「怖い…!」といって泣き始めました。
まだ悪役もたいして出てないんだよ…マジか!!!
幼児にはまだこわい作品?

彼は冒頭から「これ、ママ怖い」と言いはじめていました。
過剰な反応だなぁと思っていたら、20分もすると本当に涙を流しそうになってきて慌てて映画館を2人で出ました。
うちの長男はテレビはドキュメンタリーなどしかみないし、ハリウッドのアニメもほとんど見ません。
だから映像刺激への感受性は幼児並みだと思います(笑)
同じ上映回で「こわい」と言って泣きながら出ていった3歳くらいのお子さんもいました。
後で知人の4歳の子も途中退出したと聞きました。
おどろおどろしい雰囲気が本物。
だからこそ、感受性の強い幼児は本気で怖がるのだと思います。
幼児の「生きる」感覚を超えた表現
幼児が感じる怖さのひとつが、キメラ。
キメラは、言わずと知れたギリシャ神話などに出てくる怪獣です。
この物語では、魔法でいくつかの動物を”合体”させています。
異種を融合させて不気味で哀しい怪獣が「実験の失敗作」として出てきます。
子どもたちの直感でも違和感がある生体実験です。
感受性の強い幼児にとっては、「楽しめる域」を超えているかもしれません。
小学校中学年以降なら楽しめるかな?

でも、「魔法」に頼らず、自分の力で生きる道を切り開いていく。
強さを身に着けていくメアリの成長は、
9歳の壁を乗り越えようとしている子どもたちや思春期の子どもたちにとっては勇気となるでしょう。
子どもが映画を見るにはその子その子の「時期」があります。
早すぎると恐怖以外のこらない。
『メアリと魔女の花』は間違いなく良い作品。
でも、確実に「スタジオジブリ」の作品とは異なっています。
感受性の強い幼児と一緒に行くと映画館で途中退出となるリスク覚悟で行った方がいいかもしれません。
大人だけで行ったほうが楽しめるかもしれませんね。
映画好きの私の経験が、ご参考になれば!
今回は夏休み番外編でした!
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