【4児の母が説明】陣痛の痛み、出産の流れ!37週以降は絶対知っておきたい総合情報

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妊娠も好機に入ってくると、いよいよ「出産」その日のことが気にかかります。
陣痛って怖いの?
どれくらい痛いの?
初産の場合は、未知の世界。とにかく不安が多いかもしれませんね。
「案ずるより産むがやすし」とは本当に良く言ったものですが、それでも心配なものです。

具体的に陣痛ってどんなものなのか?
国内外の医療機関を取材、20年のキャリアを持つ科学ジャーナリストで
4人の子を出産した経験を持つ、当サイトの主宰者が、総合的にまとめました。
(保育士試験も独学で突破しています)
5分間、この記事を読むことで、全体の流れが把握できます。
今、あなたは、陣痛は「痛くてこわいもの」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。

実は、陣痛中の時間は、たくさんのホルモンを分泌させ、
あなたの体と心を変化させる、とても大事な時間でもあるのです。

だから、自分の力、夫婦の力、何より、赤ちゃんの力を信じて、落ち着いた心でのぞむのが大事。
ご夫婦で、陣痛のことが理解できている状態は、産後の育児をラクにするための出発点でもあります。
安心してその日を迎えるために、ぜひご夫婦でご一読下さいね。

<目次>
1 陣痛とは、そもそも、なんのための痛みなの?
1-1「子宮が収縮した痛み」ってどういうこと?
1-2 何が作用して「痛み」が誘発されるの?
1-3 子宮が周期的に収縮するってどういうこと?

2 本陣痛、いつごろ来るの?「本陣痛だ」ってどう判断するの?
2-1 陣痛はいつ頃来るの?
2-2 陣痛開始?いつ連絡するの?

3 いよいよ、出産。陣痛は、どれくらい痛い?どう変化する?
3-1 お産って、いつから始まるの?
3-2   陣痛ってどれくらい続くの?
3-3 陣痛の痛みは、変化するの?

4 陣痛の痛みは、どうやってやり過ごすの?
4-1 分娩1期、痛みを逃がためにできること
4-2 ●●法とか試す余裕なさそう!そんな時どうするの?
4-3 どんな姿勢、どんな環境がいい?
4-4 「いきむ」とは?「いきむ」のは、最後だけ
4-5  赤ちゃんが出てくる瞬間は、どんな感じ?

5 陣痛の途中で、様々なことが発生する
5-1 自然分娩の途中で帝王切開になることもある
5-2 長い陣痛中、泣いたり、叫んだり、怒ったりすることもある
まとめ

1 陣痛とは、そもそも、なんのための痛みなの?

1-1「子宮が収縮した痛み」ってどういうこと?

陣痛とは、胎児が生まれてくるときの「子宮が収縮する際の“周期的な”痛み」です。
子宮を収縮させて、赤ちゃんを産道へ推し進めます。

この子宮収縮は、赤ちゃんがあなたのお腹を蹴っている時の痛みとも違います。
妊娠中に「お腹が張る」という痛みを経験される方も多いと思います。
まさに、お腹の皮や内側の筋肉が「張った」ような不安定さを感じられた方も多いのではないでしょうか?
この「お腹が張る」のは、子宮の「平滑筋」が収縮している状態です。

そして、陣痛もまた、同様に「平滑筋」が収縮して起こる痛みです。
しかし。その痛みの度合いは根本的に異なります

1-2何が作用して「痛み」が誘発されるの?

子宮収縮を促すのは、生理痛の原因にもなっているホルモン「プロスタグランジン」。
そして、幸せホルモンとも呼ばれる「オキシトシン」、この2つです。

オキシトシンは出産後、親子の絆をつくるホルモンとして、
育児に非常に重要な役割を担います。
育児を始めるといろいろなところで耳にすることが増えるホルモンです。

<参考記事>➡オキシトシン分泌がすすむと…どうなる?

陣痛を人工的に引き起こしたり、早期に勧めたい場合は、いわゆる陣痛促進剤を使います。
陣痛促進剤は、人工的に精製した「プロスタグランジン」と「オキシトシン」なのです。

(なお、筆者は3人目の出産で、オキシトシンを3日間投与しても陣痛が進まず、プロスタグランジンの投与で出産となりました。その都度の状況を見て使い分けるようです)

1-3 子宮が周期的に収縮するってどういうこと?

陣痛でよく言われるのが「前駆陣痛」と「本陣痛」です。
主に、妊娠後期、出産が近づいているあなたは、不定期にお腹が収縮しているかもしれませんね。
前述の「お腹が張った」状態ですね。不定期に発生している今は、「前駆陣痛」です。

本陣痛は、出産本番の陣痛。
面白いほど定期的に20分おき、15分おき…などに痛みと痛みの間に何も感じない時間があります。
自分の体なのに、自分ではコントロールできないのが陣痛。
自然の力なんですが、不思議なほど几帳面に、一定の時間をおいてやってくるのです。
もちろん、陣痛の始まりの痛みは、人によって異なります。
筆者は最初は、「お腹が張った」「強い生理痛」の状態。
15分間隔で「病院に連絡しなくては!」となったころには、根本的にステージが違う「刺すような」強烈な痛みがやってきました。

2 本陣痛、いつごろ来るの?「本陣痛だ」ってどう判断するの?

2-1 陣痛はいつ頃来るの?

「予想できない」とよく言われます。
中には「赤ちゃんだけが知っている」とも。
でも、それほど単純なものでもありません。
あなたの体のメカニズムや、生活習慣、
そして胎児の発達の様子などいろいろなメカニズムが絡み合った結果です。

発生時期は、もちろん、妊婦さんによっても違うし、
経産婦でも一人一人の赤ちゃんによって違います。

ただ、規則正しい生活を送っていると、昼間よりも、夜間や朝方に自然に来ることが多いとされています。

いっぽうで、助産師さんの間では
「満月の夜」「台風など気圧の変化の大きな時」
にお産が集中することがあると言われています。
(エビデンスがないと良く言われますが、実際に経験知なのでしょうか。いろいろな助産師さんからよく聞くお話です。筆者は、実際に前期破水で4日間、入院して、ナースステーションの近くの部屋にいました。台風の夜が一番、陣痛の電話連絡が多かったですね。もちろん、4日のみなので何とも言えませんが)。

 参考人気記事➡「陣痛は、いつ始まるか、予想できるか?」

2-2 陣痛開始?いつ連絡するの?

最初は時計を見ながら時間をメモする余裕があるかもしれません。
20分間隔あたりで、メモできる余裕のあるうちに、いったん家族に連絡しておきましょう。
でも、感覚は次第に短くなって痛みもまた、我慢できないほど激しくなってきます。

陣痛開始かどうか?判断しようと思っても、気持ちは焦るばかりです。
陣痛計算用のアプリに頼ったら、自動的に周期を計算してくれます。ラクですよね。
ただ、夜間にご自身でアプリを使って計算することは、お勧めしません。
ブルーライトはあなたの視神経を刺激し、陣痛を促進するオキシトシンの分泌を妨げる可能性も否定できないからです。

参考記事➡陣痛アプリ、夜は使わない方が無難?

夜間はぜひパートナーを起こして、メモや計算をしてもらいましょう。
痛みが強い場合は、周期が完全に正確でなくても、10分ぐらいかも?と思った時点で即、産科に電話、相談しましょう。

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3 いよいよ、出産。陣痛は、どれくらい痛い?どう変化する?

3-1 お産って、いつから始まるの?

お産=分娩は「陣痛が10分間隔になったら」です。
たいていの産院では「10分間隔になったら、電話ください。入院です」と言われます。
もしくは「1時間に6回の陣痛」です。
つまり、病院側としては連絡のタイミングは、「お産が始まったら」入院という感覚なんですね。
出産する側は「お産」は、まさにウンウンうなって、赤ちゃんが生まれるほんの数十分レベルの認識ですが、どうやら医療者側は違うようです。これは、日本産科婦人科学会の定義です。
それでも妊婦としては「おしるし」があったり、「破水」があったりするのも、また分娩の開始じゃないの?と思ったりしますが、あくまで学会としては陣痛を基準にしているようです。

3-2陣痛ってどれくらい続くの?

人によって異なりますが、順調に進行すると10~12時間ほどで娩出になります。
が、特に母体や胎児に異常がなくても、30時間続く人も少なからずいます。
あなたがどうか?これは、その時になってみないことには分かりません。

どちらにしても、ずっと、何十時間も連続で痛いわけではありません。

陣痛と陣痛の間に、痛みのない(少ない)「休める時間」があります。安心して下さい。
それがほんの数分であったとしても、休止の時間に、心身を緩めることができます。
そしてまた来る陣痛を乗り越える力を短時間で養うことができます。
<この時間に脳内物質のおかげで、気持ちよく眠ってしまうこともあります➡<参考記事>激・陣痛の途中でうっかり寝ちゃう?それが痛みの山場の目安!

4回の陣痛を合計すると、合計35時間以上経験した身の筆者としては、
やはり「陣痛と陣痛の間」の小休止があったからこそ、乗り越えられたと思っています。
連続で傷み続けるのではなく、「痛い➡休み➡痛い➡休み➡痛い➡」というループで次第に強さが増していくので耐えられるんですね。よくできたメカニズムだと思います。

3-3 陣痛の痛みは、変化するの?

陣痛の痛みは、お産の進行によって、次第にその痛み質や痛む場所が変わってきます。
分娩は、第Ⅰ期、第Ⅱ期、第Ⅲ期の3つに分かれると定義されています。

• 第Ⅰ期…分娩開始~子宮口が全開大(初産婦10~12時間、経産婦5~6時間)
• 第Ⅱ期…子宮頚部が全開に開いて、赤ちゃんが出てくる
• 第Ⅲ期…赤ちゃんが出た後、胎盤が出るまで


私たちがよく想像する「陣痛」は、第1期。赤ちゃんが出てくるまでです。
Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ期とあるので、それぞれ同じぐらいの時間?と思いがちですが、ほとんどの陣痛は、第Ⅰ期。
この第Ⅰ期が、長いんです。

陣痛室で過ごす人はこの第Ⅰ期終了間際に分娩室へ「移動してください」となります。
「歩いて移動」と言われることもありますが、正直、無理ですよ。
ですので、陣痛から分娩まで同じ部屋で行える「LDR」での分娩を、強く強くお勧めします。

いっぽうで、分娩室での第Ⅱ期の「赤ちゃんが出てくる」時間は、ほんとうに一瞬です。
第Ⅲ期は、赤ちゃんの誕生に気を取られて、妊婦さんもさほど気にならないうちに過ぎていくでしょう。

<参考記事>   陣痛はどんな痛み?どれくらい痛い?4人産んだ表現のプロによる描写

4 陣痛の痛みは、どうやってやり過ごすの?

4-1 分娩1期、痛みを逃がためにできること

色々な逃し方のノウハウはすでにたくさんのサイトや妊娠本で読めると思いますので、ここでは特に紹介しません。

ただ、どの方法にも共通しているのは、「痛みを逃す方法」。痛みを感じない方法ではありません。
多くの人は、痛みを感じたとき、体をこわばらせてしまいますね。
でも、そうするよりも、体の力を抜く方が、痛みを感じにくくなるのです。
これが「痛みを逃がす」。
「我慢する」のは逆効果。「我慢」は筋肉の緊張につながります。
ですから、感覚としては目をつぶって、緊張を逃す、体の力を抜く方向にもっていきます。
最初はなかなかできないと思いますが、痛みに対抗しようとしては、痛さが増すだけです。

4-2 ●●法とか試す余裕なさそう!そんな時どうするの?

ここからの表現は筆者の感覚になってしまうので、ご参考程度に読んで下さい。
「痛みを我慢する」から、「痛みを逃す」へ至る精神的な道筋としては以下の通りです。
「痛みに首を垂れ、敬意を払うような感覚でしょうか。
「我慢すれば乗り越えられる。私はなんでもできる、私は賢い」と思っているような高い鼻はへし折られます。自信は無くなりますが、痛みのあまり、ありのままの自分をさらけ出すことになります。
この時、泣いてもいい。怒ってもいい。叫んでもいい。
格好悪くていいんです。なぜって、無事に赤ちゃんが産まれさえすればいいんですから。
そんな自分を許せるようになってくると、不思議と痛みを逃す感覚が分かってきます。
そして、同時におなかの中の赤ちゃんも、一緒に頑張っていると体感できるようになってきます。実際、赤ちゃんは収縮する子宮の中で頑張っています。

4-3 どんな姿勢、どんな環境がいい?

正直、周期が数分になるころは、我慢できないほど痛いです。
四つん這いになったり、横向きに寝たりと、好きな姿勢を取りましょう。
一番自分がラクな姿勢が一番です。
「その時」に頭で考える暇などありませんから、体の声に従いながら、楽な姿勢を取りましょう。

腰を押してもらう、腰にカイロを置いたりして温めて痛みを逃がしたり、陣痛の合間に足湯をしたり、
陣痛を進めるとされる真正ラベンダーのアロマの香りをかぐなどして、やり過ごしましょう。

関連記事➡その後の育児をラクにする!ヒミツの出産 入院 準備3選

4-4「いきむ」とは?「いきむ」のは、最後だけ

このころ、会陰が割けないように、産科医がメスでさっと会陰に切り込みを入れます。
これが会陰切開。
あらかじめ「会陰切開しないでください」と頼んでいたら、じっくりいきむ時間を取ってくれる医師・助産師さんもいます。
会陰切開は、赤ちゃんが出てきやすい、会陰が割けないというメリットがありますが、産後の切開部分の痛みが継続し、産後がきついです。
切開しないままで出産する場合は、産前から、会陰にオイルを塗って柔らくなるよう、マッサージをして準備をしておいた方がいいですね。裂けると「切開しておいた方が良かった」という事態になりかねません。
会陰切開、切開なしを経験した身から言えば、切開なしは、驚くほど産後の体が楽でした。子宮口が全開。

4-5  赤ちゃんが出てくる瞬間は、どんな感じ?

「いきみ」がうまくいって、赤ちゃんの頭が会陰から出てきます。本当に頭が出るときは「するっ」と一瞬で出てきます。筆者も「え?あれ?」と思ったほどです。この時の感覚は非常に面白いですよ。

この産まれたときに「おぎゃぁ」と泣く赤ちゃんと泣かない赤ちゃんがいます。
「泣かせなければならない」と思われていますが、静かに生まれてくる健康な赤ちゃんも相当数いますので、「うちの子、泣かない…!」と驚く必要はありません。

産まれてきたら、すぐに抱っこできるといいですね。
この点は、しっかりとバースレビューの時に助産師さんと話し合っておくといいです。
赤ちゃんの軽さ、重さを味わう瞬間。ぜひ楽しんでください。

5 陣痛の途中で、様々なことが発生する

5-1自然分娩の途中で帝王切開になることもある

帝王切開は予定帝王切開と、緊急帝王切開があります。
自然に陣痛が発来して、分娩が進んでも、途中で赤ちゃんの状態が何らかの理由でよくない、感染症の危険がある、陣痛が全然進まないということになると、帝王切開へ急に変更になることがあります。

このため、医療機関は、麻酔科医が駆けつけるなど、十分なバックアップ体制をとれるよう、日夜努力しています。母体と赤ちゃんの命を守るためです。
「自然分娩で産みたい」というこだわりのある方もいらっしゃるでしょう。でも、あなたのこだわりよりも、何よりも大事なのは、あなたと、赤ちゃんの、それぞれの命です。
どうか、場合によっては帝王切開になるということも想定しながら、お産に臨んで下さいね。

5-2 長い陣痛中、泣いたり、叫んだり、怒ったりすることもある

昔は「大声を上げない、静かなお産」が良いお産とされていたようです。
そんな伝統、くそくらえ。思い切り、好きなだけ「痛い」と叫んでやりましょう!
なりふり構っていられません。
陣痛よりも、生まれた後の育児の方が、なりふり構ってられませんからね。
「命を守る」という最重要課題のためには、格好つけるのを忘れる。
その予行演習だと思ってください(笑)

なお、もしかしたら、付き添うパートナーは、陣痛中に罵詈雑言を浴びることになるかもしれません。
その場合は「錯乱状態の人の言うことだから」と本気に取らず、長す余裕をあらかじめ持っておいてくださいね。
これからご夫婦が担う「赤ちゃんとの暮らし」は
「許しあうこと」
「存在そのものを認めあうこと」が、夫婦関係、親子関係すべてにおいて重要になってきます。

まとめ

以上、陣痛についてお伝えしてきました。いかがでしたか?
案ずるよりも産むがやすし。
ぜひ妊娠中から知っておいていただきたいのが、母子の関係をめぐるメカニズムです。

産後はどのようなメンタルになるのか?
赤ちゃんとの生活にイライラしたらどうしよう?
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