生まれてすぐから「私の赤ちゃん、かわいい!この子のためなら何でもする!」と思えるお母さんばかりではありません。
現代の育児環境を考えると、そう思えないお母さんは、かなりの数いるはずだと思います。
でも「かわいいと思えない」なんて誰かには言いにくい。
だから誰にも言えないママ、悩んでいる人も少なくないはずです。
Googleで「赤ちゃんかわいく思えない」と検索したら約 632,000 件がヒットしますから。
「母性本能がない…」なんて悩まないで。単なるホルモン不足だから
どうか、お願いです。
「わたしにいは母性本能がないんだわ…」なんて悩まないでください。
産んですぐに可愛いと思えないのは、母子の絆上で考えると、まったく無理のない話なんです。
父親・母親・赤ちゃんは、数々の”物理的接触”で、絆を深めていきます。
その「絆」の元は、愛情ホルモン「オキシトシン」と呼ばれる化学物質です。
このオキシトシンは、親子の絆を司り、親が赤ちゃんを「かわいい」と思うように”指令”を出するホルモン。
皮膚と皮膚の接触などをはじめとする物理的接触が、愛情ホルモン「オキシトシン」の分泌を促すトリガーになるのです。
だから「赤ちゃん、かわいい」と思えないのは、まだ、赤ちゃんとあなたとの間にオキシトシンを十分に分泌させるだけの”物理的接触”がちょっと足りないだけ。
オキシトシン分泌させて「赤ちゃんかわいい」の世界へ行こう!
状況改善のためには、あなたの体の中でオキシトシンの分泌量を増やしたり、
オキシトシンへの感受性を高める必要があります。
それには3つのことが必要です。
赤ちゃんのことを「かわいい」と思えるようになる3つの方法
①赤ちゃんの皮膚を、自分の皮膚で直に触る時間を増やす。
②赤ちゃんのにおいをかぐ機会を増やす。
③赤ちゃんの顔(特に目)を見つめる機会を増やす。
できるだけ産後の早いうちから、始めましょう。
早ければ早いほど、ラクに絆を深めることができます。
思い立ったらすぐに赤ちゃんと過ごす時間を増やし、この3つを実践していきましょう。
(もちろん、産後数か月や数年たった後ですら、効果はありますから大丈夫ですよ。
思い立ったが吉日!いますぐ始めてみませんか?)
「赤ちゃんに慣れていないから、さわるのは小さくて怖い」と思う人は、赤ちゃんの隣に横になって、においだけでも嗅いで見てください。
お口の中のにおいも、乳酸菌っぽいにおいがして心地よいですよ。
幸運なことに、このブログを見たのがまだ生後2~3日あたりであれば、すぐに赤ちゃんの頭のにおいをかいでみてください。
胎脂が残っていれば、練乳のような甘い匂いを嗅ぐことができるかもしれません。
この匂いは強烈にあなたの心をとらえるのではないでしょうか。
複数の助産師さんに聞くと、「助産師には、生後すぐの赤ちゃんの匂いが大好き!という人が多い」とのことだそうです。「この匂いにやられて助産師になった」という人もいるとかいないとか。
ひとりで抱えないで
上記の3つのことを実践していきましょう。
1か月後、2か月後には次第に「かわいい」という気持ちが実感できる機会が増えていくかと思います。
でもね、一人で悩まないでくださいね。
とにかく家事など頼れるところは周りの人に協力してもらい、ストレスを減らしていきましょう。
早寝早起きや十分な食事など、オキシトシンを分泌するための環境のほかの要因も整えれば、「かわいい」と思えるまでの期間は短くなるはずです。
きっと「あれ、私、この子のことを、かわいいと思えなかったって?え、うそでしょ」なんて思えるようになりますよ。だいじょうぶ。
もっと詳しく生でオキシトシン分泌を体感したい方はワークショップへ↓
前回の記事はこちら↓