赤ちゃん寝かしつけ最強マニュアル「4つの黄金ルール」<シンプル育児式寝かしつけ特集①>

「赤ちゃんの寝かしつけ、シンプルなマニュアルあったらなぁ…」
1人目の育児の時、そんなことを思いました。
だって誰も教えてくれなかったから。

赤ちゃんの寝かしつけって、1人目の親にとっては特に難題ですよね。
でもいったん、正しい知識を持って挑んでみると、てんで簡単!

しかも、睡眠が十分な赤ちゃんは、いつでもニコニコ、笑顔でご機嫌なんです。

ある学会で聞いた著名な睡眠専門医のお話では、
「育てにくい」と感じている乳幼児の中には、
単に毎日睡眠不足で機嫌が悪いだけ
…という事例も多々あるとか

ただ、残念ながら赤ちゃんの睡眠の知識って一定していません。

医療界でも、睡眠の専門医と小児科医の間でも意見が分かれたりします。

ねんねトレーニング関係ではここ数年、国内外の著者によるベストセラーの本もたくさん出ています。
実は、同じ寝かしつけでも、それぞれ内容が異なり、結果も異なります。
著者のライフスタイルや価値観にも影響されています。
だから、その寝かしつけ本があなたの生活に合っているかどうかは挑戦してみないと分からないのです。

結局、なかむらは「この本が正解!」という
「寝かしつけの教科書」的なものはないという結論に達しています。

イギリス、アメリカ、アジアなどなど寝かしつけ方法は文化によって異なります。
けれど、大事なことは「新生児や乳児の睡眠メカニズムは人種や文化によって大差はない」ということ。
つまり、ゴールデンルールがあるんです。

そこで、なかむらがこの8年間、4人の赤ん坊で試行錯誤し、
睡眠関係の論文を読み続けて結論付けた
「シンプル育児式 これだけは正解のねかしつけ」をこの特集につぎ込みますよ~。
全10回を通して読めば、あなたは、
赤ちゃんにどんな変化が起こっているか見えてくるはずです。
さぁ、あなたの赤ちゃんの睡眠マスターになりましょう!

赤ちゃん寝かしつけ最強マニュアル「4つの黄金ルール」

目次
1 そのまま信じるとあやうい「寝かしつけ」の知識  
 1-1「新生児はそのまま自然と昼夜のリズムがつくようになる」…はうそ?  
 1-2「必要な睡眠時間をとっていれば、早寝早起きする必要はない」…もうそ?

2 正しい「寝かしつけ」とは    
 2₋1 日中も夜も、できるだけ、赤ちゃんの生活に合わせて親のスケジュールを管理する    
 2-2 親も昼寝をして体力を温存しておく
 2-3 毎日の生活リズムは一定をここがける。
 2-4 朝日を浴びさせる  
 2-5 おっぱい、抱っこに頼る寝かしつけをしない

まとめ

 1 そのまま信じるとあやうい「寝かしつけ」の知識

baby on sleeping mat

トッポンチーノの上で横になる赤ちゃん

赤ちゃんの寝かしつけは、いつも同じ習慣で。写真は寝かしつけに便利なトッポンチーノの上に横になる赤ちゃん

ネットを検索すると、寝かしつけについても、たくさんの情報がいっぱい。

とりあえずは、これは信じないほうがいいよ、というお話を先にしておきますね。

1-1 「赤ちゃんの寝かしつけ、そのうちリズムがついて寝るようになる」はそのまま信じない方がいい

「生後3か月頃から昼夜のリズムがつきます」という話は、
早寝早起きが当たり前だった30年前には通用した話。

でも、今の大人たちの就寝時間は平気で夜11時をすぎます。

あなたは夜何時に寝ていますか?

赤ちゃんを寝かしている部屋は、
深夜まで起きているあなたの部屋の明かりを受けて、明るくなっていませんか?

朝は何時に起きていますか?赤ちゃんを何時に起こしていますか?

赤ちゃんには、それぞれ、体に合った睡眠スケジュールがあります。

あなたが、朝は6時ごろ起きて、夜は8時には眠る…なんて
早寝早起きの生活が当たり前になっていたら、何も問題ありません。
赤ちゃんも自然とそのリズムについてきてくれるはず。

でもね、そうじゃない人が多いですよね…

私も深夜型だったのですが、
新生児の長男、夜7時に寝かしつけても寝てくれませんでした。

寝かしつけても必ず1~2時間後に起きて泣いていました。
私も泣きそうでした。

それって私の生活音と部屋の明かりが
長男の寝ている部屋に漏れていたからだったんですよね。

寝る環境の明かりに配慮したとたん、
まとまって最高4時間、眠ってくれるようになりました。

深夜型で生活している親御さんへ。

「そのうちにリズムがつくから…」と思っていると、なかなかつかないんです(涙)。

赤ちゃんも家族も眠い思いをする前に、寝室の環境を整えてみませんか?

1-2 「赤ちゃんの眠り、必要な睡眠時間をとっていれば、早寝早起きする必要はない」はウソ!

これは巷の小児科医の皆さんが言っていますが、これをそのまま信じて遅い時間に眠らせる生活を続けるのは、お勧めしません。

確かに朝昼関係なく十分眠る時間をとることは成長に影響しないという研究はあるようです。

その結果、就寝時間がずれ込んで、10時以降に眠る乳幼児、児童が増えています。

2歳頃に、一生の「概日リズム」(朝何時に起きて、何時に眠くなるかというリズム)は決まってしまいます。

つまり、赤ちゃんの頃に、朝9時に起きて、夜11時に眠るなんて生活をしていたとしましょう。

脳は昼頃から夜にかけて覚醒するという状態になります。

赤ちゃんのころはよいんです。でもね、そのリズムが確定してしまうと、大きくなってからが困るんです。

小中学校は朝8時半には授業が始まりますよね。

朝に脳が働かないと、授業に集中することができません。

脳がようやく起きてきた!と思ったら、下校の時間なんですね。。。。

だから先の学校生活も見通して、乳幼児の時期から、早寝早起きは習慣づけておく必要があるのです。

一生を決めるリズムを作る時期だからなんです。

そして、「睡眠」はお子さんの脳の発達、性的成熟、様々なところに影響していきます。
あなたの今の「睡眠への努力」は、お子さんの未来への投資になります。

参考記事:寝かしつけ問題が、子どもの初潮や精通の年齢に影響?!

2 赤ちゃんの、楽な寝かしつけの正解

一番正しく楽な寝かしつけ…。

それは、赤ちゃんの生活リズムに合わせて、親が行動していくことなんです。

わたしに限ってかもしれませんが1人目の育児のときって、

自分の都合に合わせて、赤ちゃんを連れ出すことが多かったように思います。

でもそういうときって昼寝の時間やらご飯の時間やらがずれ込み、赤ちゃんも空腹やら眠気やらで超ご機嫌わるい!(泣)

わたしもてんぱって泣きそうになる…という悪循環になっていました。

でも、赤ちゃんの生活に合わせてあげると、赤ちゃんはご機嫌。

生活リズムも一定だと、寝かしつけも超スムーズです。

もちろん、毎日必ず決まった時間に…というのは無理ですよね。

ストイックすぎる生活はしんどいです!

お互いのラクのためにできる範囲でやっていきましょう。

関連記事:新生児 寝ないのはなぜ?5分で分かる、赤ちゃん快眠への道!

赤ちゃんの自分で眠る力で「朝まで睡眠7ステップ」<寝かしつけ特集②>

2-2  寝かしつけを頑張る前に、親も昼寝をする。そして早寝早起きを心掛ける。

親も昼寝をして、寝かしつけへの体力・精神力を十分に養っておく。

(体力があれば赤ちゃんの眠りに対して、冷静な判断ができるようになる)

「寝かしつけに親の昼寝は大事」ってふざけているようですが、いたって真面目な話です。

赤ちゃんを落ち着いて寝かしてあげるためには、親の体力は何より大事なんです。

寝かしつける人が睡眠不足や体調不良でイライラしていたら、赤ちゃんも落ち着いて眠ることができませんよね。

そしてもしあなたが睡眠不足の場合、夜中に赤ちゃんが起きたら、よけい冷静に対処ができません。

結果、赤ちゃんは余計に泣いて、互いに睡眠のリズムを乱すことになってしまいます。

(↑数か月前のなかむら本人もこのループに陥ってました・笑)。

だから、親のあなたも昼寝をしましょう!!

そして、上述した通り、赤ちゃんに早寝早起きは大事。

その実現のためには、あなたの早寝早起きはとっても大事になってきます!

2-3 赤ちゃんが「寝る時間」「寝る場所」毎日、一定の生活リズムを続ける

赤ちゃんの睡眠スケジュールに合わせて、夜も昼も同じ眠る時間に、いつものベッドで寝かせてあげる

日々のスケジュールが繰り返されると、赤ちゃんは「今はもう、このベッドで寝る時間だ」って理解できるようになります。

すると、決まった場所、決まった時間なら、自分で眠ることができるんです。

もちろん、日によって30分~1時間ぐらいずれても大丈夫。

日によってベビーカーで眠っちゃってもだいじょうぶ。それはそれです。

基本のスケジュールを守るという気持ちがあれば、生活はあなたの意識についてきます。

休日などに子連れで出かける場合は、

お昼寝の時間に移動時間を合わせたり、

いつもの就寝時間に合わせて早めに帰宅したりしましょう!

(だってあなたも毎日違うスケジュールであちこち連れまわされて、
  挙句の果てに眠る場所まで毎日違う…そんな生活しんどいですよね?)

もちろん、完璧に毎日同じ時間に…というわけにはいかないですよね。

できるだけの範囲で、赤ちゃんに合わせてあげることが大事。
赤ちゃんの睡眠が十分だと、ご機嫌な赤ちゃんに育ち、あなたをラクにしてくれますから。

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2-4 朝、赤ちゃんを起こしたら、日光を浴びさせる

かなり当たり前の情報ですが、

生後1か月を過ぎているなら朝は午前7時前には起こして、窓際で日光を浴びさせる

(親の方が起きるの辛い時もありますが、赤ちゃんと窓際で一緒にゴロゴロ寝転がっている生活もいいかと思います!)

日光はずれた体内時計をリセットしてくれます。前日の夜、遅めに寝たとしても、朝は一定の時間に起こして朝日を浴びさせましょう。その場合は朝寝と長めに取ってあげて下さいね。

2-5 寝かしつけは、おっぱい、抱っこに頼らない

寝かしつけの際は、おっぱいを飲ませながらや、抱っこしたままで眠らせない。

(夜間授乳の必要な月齢の低い時期は、添い乳はやめて、起き上がって飲ませる)

(ただし母の体調が優先ですからね)

おっぱいでの寝かしつけは、短期的にはらくかもしれません。

でもね、おっぱいで寝かしつけをしている限り、赤ちゃんは3時間ごとにほとんど必ず起きてしまいます。

なぜか?

にわかには信じがたいかもしれませんが、赤ちゃんには「自分で眠りにつく力」があります。

おっぱいで寝かしつけていると、赤ちゃんが「自分で眠りにつく力」を使わない/使えないからです。

うちの長男・次男はおっぱいで新生児のころから寝かしつけていました。

見事に3時間ごとに起きていましたが卒乳したとたん、その日から朝まで眠るようになりました。。。。

睡眠にはノンレム・レム睡眠があるということは有名です。

ぐっすり眠る/うとうと眠るの繰り返しが約90分ごとに続きます。

うとうとの「おきかけ」の状態から深い眠りに入るときに、再びおっぱいが必要になるのです。
おっぱいで寝かしつけをしていない場合は、自分でゴソゴソしながら眠ることができます。


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まとめ

赤ちゃんの睡眠は、親が環境を整えてあげる必要がある、ということがお分かりいただけたでしょうか?
眠りは人生の幸福感を左右する大事な時間。ご機嫌な赤ちゃんでいさせてあげるために、ぜひ正しい眠りの知識を得てくださいね。

・日中も夜も、できるだけ、赤ちゃんの生活に合わせて親のスケジュールを管理する    
・親も昼寝をして体力を温存しておく
・毎日の生活リズムは一定をここがける。
・朝日を浴びさせる  
・おっぱい、抱っこに頼る寝かしつけをしない

この原則を理解した上で、赤ちゃんを向き合ってみてくださいね。


関連記事では、どうやってこの黄金ルールを実現するか?具体的なコツをお伝えしていきますね。

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