さて、その後の育児をラクにする!出産入院準備品❸の「封筒と便箋」。
答えは「セルフバースレビューに使う」というものでしたね。
「バースレビュー」とは「お産の振り返り」です。
これは本当は、助産師さんと一緒に行うもの。
でも、実際は、助産師さんは忙しくて、
やってくれる産院は、非常に限られています。
でも、
産後すぐから、
あなたのこころのお産への気持ちを整理することは
赤ちゃんとのよりよい関係づくりに
非常に重要なのです(←関連記事参照)
そう。
産院がやらないなら、自分でやってみませんか?
■目次■ ➀ セルフバースレビューの用意は封筒と便箋だけ ➁ セルフバースレビューをするのは、気持ちが落ち着いたとき ➂ 便箋は、書いてもいいし、書かなくてもいい ➃ お産の疑問は入院中から聞いておこう ➄ 機嫌のよいパートナーがいる時がいい ➅ 産後、いつやってもいい
セルフバースレビューの用意は、封筒と便箋だけ
持っていく封筒と便箋は、どんなものでも構いません。
入院準備に間に合わなければ、
もちろん家族などに病院内や近くのコンビニで調達してもらってもOKです。
「だいじな記憶のものだから…」
とお気に入りのものを大切に持っていくのもいいですね。
ちなみに封筒、便箋がなければ、白い紙を丁寧に四つ折りにしたものだけでもかまいません。
セルフバースレビューをするのは、気持ちが落ち着いたとき
特に産後の1~2日は、興奮状態が続きます。
体もショックで微熱が続いたり、
点滴をしたままだったり、
後陣痛や帝王切開の痛みを感じてつらかったりもするでしょう。
おまけに、新生児の授乳やら沐浴指導やらで大忙し。
だから、くれぐれも無理せず、
「今は、余裕があるかも」
「体調、落ち着いたかも」
というときにやってみてくださいね。
産後2~3日たった後の
夕食後や、シャワーの後なんかは、
ちょっとほっと一息ついているかもしれませんね。
セルフバースレビューは、封筒をそっと撫でるだけで効果大
実は、便箋の中は、書いてもいいし、書かなくてもいいです。
ペンを持つ余裕がある方は、
お産の経過や、お産の時の気持ちをていねいに、
率直に、
書いてみてください。
医師や助産師さんへの疑問も洗いざらい書いてみてください。
書けない…という場面は、もちろん書かなくても大丈夫ですよ。
産後すぐは、なかなか文字なんて書けなーい!
書きたいと思ったけど、お産が予想と違ってショックで書けない!
という方はこちらを参照してくださいね ↡
◆◆◆白紙の便箋を使うときの手順◆◆◆
① 白紙の便箋を手のひらサイズに折ります。
② 手のひらに、便箋をのせます。
③ 両手で、便箋を包み込みます。
④ お産の時に感じた気持ちを思い出します。
⑤ その気持ちを、便箋に込めていきます。
⑥ 気持ちが納得するまで、時間をかけます。
⑦ だいじにその便箋を、大事に封筒に入れます。
お産の疑問は入院中から聞いておこう
「お産のあの時の処置は、何のために必要だったのか?」
バースレビューをして、
お産の時の措置への疑問があるかもしれません。
これは、担当医や、担当助産師さんと
率直に話せる機会がある入院中に
聞いておくとよいでしょう。
最初は「こんなこと聞けないから」と思っていた疑問は、
実は 10年後、20年後まで疑問・後悔として残り続け、
子どもへの気持ちにも影響することもあります。
医療への疑問はつぶせるうちにつぶしてしまいましょう。
それが気楽にできるのが、
産後入院中のセルフバースレビューの良いところです。
(本来は、 担当助産師さんとのバースレビューの中で行われるものなんですけどね)
「入院中に聞けなかった…」という方も、2週間目の検診や、1か月検診、はたまた母乳が以来の時などにもチャンスはあります!だいじょうぶ。
セルフバースレビューは、機嫌のよいパートナーがいる時にも
夫との関係が良好な場合は、
自分の手のひらにこの封筒を包み込み、
その上から、
夫にさらに両手で包み込んでもらいましょう。
夫には「やさしく、さすって」と頼んでください。
さすりながら、
「あなたがかけてほしい言葉」だけを言うように伝えてください。
「頑張ったよね」
「しんどかったよね」
「ありがとう」などなど一言、二言だけ。
パートナーが余計なことを言いそうな場合(笑)は、
ただ「無言でいいからさすってほしい」と頼んでみてください。
できたら、数分はさすってもらってくださいね。
そしてこの時、あなたの中に溢れる気持ちを大事に感じてくださいね。
セルフ・バースレビューは産後、いつやってもいい
もちろん、産後入院の間にできなくても大丈夫。
「入院中にやらなきゃ!」と焦らなくても、
自宅でもできますし、十分、効果はあります。
医療への疑問も、一か月検診で聞くことができるでしょう。
いちばん大事なのは、
ゆったりした気持で入院生活を過ごして、
赤ちゃんとの新生活に備えることですから。
<2017.2.12更新>
「セルフバースレビュー」の記事一覧はこちらへ
<2017.2.10更新>
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